ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調op.67「運命」


2006.12.3 CD追加  2004.05.16 記事

『のだめカンタービレ』1巻【二ノ宮知子】「千秋先輩と衝撃のヴィエラ先生との出会い」 交響曲第5番「運命」。
あまりにも有名すぎて、あまりにもCMなどに使われすぎて、あまりにも滑稽にアレンジされたりしちゃってで、冒頭の「ジャジャジャジャーン」だけで、ほんっとーに噴出しそうになります。+不快になる。かつ、しんどいじゃないですか、あの重さ。だから聞かないでいたのですけど、この前、5月2日のN響アワーでスタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮のものを聞いて、大好きになりました。

今まで、「ベートーベン? 好きじゃないなぁ」とか言ってた私を許してください。
なんて、美しい響き。美しいメロディ。ドラマティックな展開。極みに向かう重なり合う音の気持ちよさ。和音が好きだー!!

「運命はこう扉を叩くのだ」とベートーヴェン先生(先生……ってあんた……)は言って、冒頭の「ジャジャジャジャーン」を作ったそうですが……。前は(やりすぎだろ)とか思ってましたけどね。
んなことないです。むしろ、それをアレンジして滑稽にした奴ら、ベートーヴェン先生に謝れ! 今すぐ謝れ!! って感じですね……。(いや、多分愛してアレンジした人もいるとは思うんだけどね)

他の指揮者のものを聞いてみたりしましたが、やはりかなり違うんですね。私は速度の速いエネルギッシュなものが好きみたいです。「ジャジャジャジャーン、ジャジャジャジャーン」をたっぷりやられると、肩がおもーくなっちゃって、第2楽章では欠伸が出てしまいました。

私は基本的に第2楽章というのが、あまり好きじゃありません。大好きなドヴォルザークの9番(「新世界」より)だって、第2楽章だけ取り上げてるCDは、それだけでいやんなります。確かに親しみやすいメロディ、ウツクシイメロディ。だけど、それだけ聞いて何が楽しいんだ? と思うんっすよ。
だけどね、第5番の2楽章は大好きです。 いや、ベートーヴェン先生の第2楽章は好きです。ほんっとーに美しいんだもん。「あー、いいわー」って思えるんですよ。 ピアノ・ソナタもそうだったけど、ベートーヴェン先生の綺麗なメロディって、本当に大好き!

んでですね、第3楽章。あの、最初の静けさから入る「タタタターン、タタタターン、タタタターン、タラララ」というところのホルンがかっちょいい! いや、ホルンだからってわけじゃなくて、なんか切ないですよね。で、ぞくぞくする。
第4楽章への入りは最高です。第3楽章と第4楽章は繋げてるのかな? 繋げるパターンしか聞いたことないのかもしれませんが……。そのつながり、流れ、そして胸に溢れる響き。これこそまさに歓喜の歌!! もうね、初めて聞いたときは「いやったぁぁ!!」って叫んでしまいましたからね。未だに入った瞬間に「くー!」って思います。
本当に、感極まります。

ベートーヴェンが耳の病気にかかり、聞こえなくなる中作られたそうで。絶望からそれに打ち勝ち、喜びの歌へという流れだそうですけど、本当にそうだと思います。で、人というのはそういうのやはり好きなんだと思います。 美しい響きとかメロディはもちろんなんだけど、そう言うドラマが感じられる交響曲だから、人にずーっと愛され、いろんな風にアレンジされ、それでもなおこんなにも惹きつけるんだろうなと思います。
様々な思い、絶望とか諦めとか悲しみとか愛だとか苦悩だとか、そして、喜びだとか……、そういうものを全身全霊込められた作品は、音楽でも絵でも文章でもなんでも、人を惹きつけるんだろうなとしみじみと思いました。

交響曲は、人の生き様を描くんだなと思います。作曲者の思いが全て込められて、美しく響くんだと。いまさらながらにですけど、第5番を聞いてそういうのが本当に「そう」なんだと思えました。

(2004.05.16記)

聴いたCD

ベートーヴェン:交響曲第5番&第6番

ベートーヴェン:交響曲第5番&第6番

指揮: スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
演奏: ザールブリュッケン放送交響楽団

私のベスト「運命」です!!
私が聞いてきた第5番の中で、最も美しく、最も繊細で、最もバランスの取れた演奏だと思います。
そもそも、私がベートーヴェンの第5番が好きになったのは、このスクロヴァチェフスキ指揮・NHK交響楽団演奏という組み合わせの演奏を聴いてから。そのときの衝撃は今も忘れられません。
そのスクロヴァチェフスキと手兵ザールブリュッケン放送交響楽団の第5番ですもの!! 期待をまったく裏切りません!
早めのテンポのなかに、生き生きとした美しさがあります。喜びを湛える響きに涙が自然と溢れます。何度聞いても、同じところで涙が溢れるんです。
そして、この演奏こそ、クライマックスが近づくと「終わらないでほしいなぁ」と願ってしまうんです。
第6番の美しさも必聴です。
(2006.12.03記)

ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調[運命]

ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調[運命]

指揮: ウィルヘルム・フルトヴェングラー
演奏: ベルリン・フィルハーモニー

第1楽章だけでお腹一杯。途中、フライングするフルートの印象もいつのまにかかき消されてしまう、揺れる(私の心が)揺れまくる第1楽章。
フレーズの揺さぶりが、そのまま心を揺さぶってくる感じで、喉が熱くなってくる。
でも、やっぱり音が・・・・・・。音がー!!
良くないんだなぁ。仕方ないんだけどなぁ・・・・・・。がっくし。
(2006.2.11記)

ベートーヴェン:交響曲第5番

ベートーヴェン:交響曲第5番

指揮: 小澤征爾
演奏: サイトウ・キネン・オーケストラ

最高です。
私はおそらく早めの「運命」が好きなんだと思います。第1楽章、しつこいぐらいのたっぷり感がなく、とにかく全楽章を通してどきどきするぐらいの熱を感じます。
もう、なんだろう……。第1楽章から聞いて、第4楽章にたどり着くその過程、そして第4楽章を聞いている時間が至福です。
どきどきして、もう、何か本当に叫び声でもあげてしまいたくなります。終盤になると、もう残念になるんですよ。
「のだめカンタービレ」で千秋先輩がラフマニノフ弾いたとき「終わって欲しくないな」って思うじゃないですか。ああいう感じがしますね。この響きをずっと楽しんでいたい。そう思うんですよ。
サイトウ・キネン・オーケストラというオーケストラが好きになっちゃいました。なんか元気な感じがします。是非、生で聞きたい!! もうしばらくベートーヴェンはしないかもしれませんけど。
しかしこれ、CDを焼いてショックを受けました。第3楽章と第4楽章の間が切れるんですよ!! 絶対にちゃんと買います。焼いて済ませようと思った私を許してください。
(2004.05.16記)

ベートーヴェン:交響曲第5&7番

ベートーヴェン:交響曲第5&7番

指揮: クライバー(カルロス)
演奏: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

おそらくこれが、私が昔聞いたパターン、よく聞く感じの「運命」なんだと思いますね。たっぷりとした「ジャジャジャジャーン」です。これはこれで、多分素晴らしい演奏だと思うんですけど、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮の早いテンポの第5番(N響アワー2004年5月2日分)で、びびびーっときてしまった私には、ちょっと退屈。
だけど、金管の美しさには鳥肌が立ちます。
高々となるブラス。要所要所で歌うホルン。その美しさには感動しまくりです。
(2004.05.16記)

その他のCD紹介(Amazonより)

ベートーヴェン:交響曲第5番&第6番
ベートーヴェン:交響曲第5番&第6番

指揮:ワルター(ブルーノ) 
演奏: コロンビア交響楽団
第6番「田園」も入ってます。「田園」のメロディって綺麗ですよね。ベートーヴェンの綺麗さって好きです。

ベートーヴェン:交響曲第5番他(DVD付限定盤)
ベートーヴェン:交響曲第5番他(DVD付限定盤)

指揮: 金聖響
演奏: オーケストラ・アンサンブル金沢
今人気の金聖響とオーケストラ・アンサンブル金沢の組み合わせが興味深い。

ベートーヴェン:交響曲全集II
ベートーヴェン:交響曲全集II縲恆4番・第5番「運命」・第6番「田園」

指揮: ヴァント(ギュンター)
演奏: 北ドイツ放送交響楽団

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