夜のガスパール<スカルボ>。のだめ8巻よりです。
瀬川悠人の存在感とおどろおどろしい背景に、ドロドロした曲だと思って聞きましたが、思ったよりそんなことはありませんでした。
シューマンのピアノソナタを聞いたので、コンクールの曲ってとっつきにくいイメージがあったのですが、そうでもなかったです。
ラヴェルは中学校の音楽の授業で「ボレロ」を聴きました。私は「ボレロ」はあまり好きじゃないのですが、そのときに同時に聞かせてもらった「水の戯れ」を聞いて「まぁ、なんてキラキラした情景を描く人だろう」と思ったのですね。
まさに音で風景を描く作曲家。
だから、この<スカルボ>もすごく綺麗な響きのある曲なんだけど、ちゃんと不気味さを背負ってるのがわかるんです。
夜のガスパール。<オンディーヌ>と<絞首台>もいいです。とくに<オンディーヌ>。すっごい綺麗ですよ。
んー。やっぱりラヴェルのピアノ曲は好きだなぁ!
(2005.4.9 記)
聴いたCD
ラヴェル:ボレロ / ラ・ヴァルス / ピアノ協奏曲 / ツィガーヌ
1.ボレロ 2.ラ・ヴァルス 3.ピアノ協奏曲ト長調 4.スペイン狂詩曲 5.水の戯れ 6.亡き王女のためのパヴァーヌ 7.「ダフニスとクロエ」第2組曲 8.夜のガスパール 9.ピアノ三重奏曲イ短調 10.ツィガーヌ(ヴァイオリンとオーケストラのための演奏会用狂詩曲)
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, アルゲリッチ(マルタ), その他 指揮:カラヤン(ヘルベルト・フォン), ブーレーズ(ピエール), その他
下の『ラヴェル:夜のガスパール』と同じ、マルタ・アルゲリッチさんの演奏です。
ただ、こっちのほうが色々入っていてお得な感じがしますね。
ピアノ繋がりでいえば、「ピアノ協奏曲」がすごい良かったです。これもマルタ・アルゲリッチさんです。
すごく綺麗な曲だと思いました。特に、第2楽章。
途中にフルートの音が入りますが、これがまた美しい旋律と音。天の雲の間から漏れ注ぐ光のようなイメージに、感動で涙してしまいました。(よく泣くよな、私)
この曲に出会えたというだけでも、買ってよかったなぁと思ったCDです。
(2005.6.11記)
ラヴェル:夜のガスパール
演奏: マルタ・アルゲリッチ
アルゲリッチさん。音が綺麗。響きが豊かだというのはこういうことなんだろうなぁと思いました。他の作品もどんな風に弾かれるのか興味のわくピアニストさんです。もうなんかファンですね。
ラヴェルの曲は本当にキラキラとしているところがあるから(感情的にというよりかは、風景的にというか・・・・・・)、それがよく似合うピアノの音だと思いました。
「優雅で感傷的な円舞曲」もとても美しかった。
いろんなCDを出されているので、聞いてみたいです。
(2005.4.9 記)
その他のCD紹介(Amazonより)
ラヴェル:ピアノ曲全集![]() 演奏:パスカル・ロジェ |
ラヴェル:夜のガスパール![]() 演奏: ピエール=ロラン・エマール |
ラヴェル:ピアノ曲全集![]() 演奏: ワルター・ギーゼキング |
コンサート情報
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