カテゴリー別アーカイブ: コンサート感想

ときどき行くコンサートの感想をつれづれと。

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ氏のご冥福をお祈りいたします。

facebookにもアップする予定の文だけど、こちらのほうにこそ掲載しておきたいと思い、記載します。

まだ、なんだかふわふわしている。
ツイッターのタイムラインを見ていて、クラシック好きの方が上げていたツイートが目に入った。「最後に見たスクロヴァチェフスキ氏」という写真だった。
あ、まさか。と思ったし、やはり、とも思った。
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ氏が、2/21に亡くなられたというニュースを見た。
生存されている指揮者の中で、一番好きな方だった。もう「生存されていた」になるけど。
初めて見たのは、N響アワーだった。もう何年前になるだろう。
5月のGW。友達と焼肉を食べに行く予定だったのに、胃腸風邪にかかって参加を取りやめて、家で腹痛で「殺さば殺せ」状態で、ごろんごろんしていた。
トイレに行くのに、1階に降りたら父がたまたまN響アワーをみていた。演目はベートーヴェンの交響曲第5番「運命」。父は、クラシックが好きだから(どちらかというと有名どころが)、聞いていたんだと思う。
お腹痛いのに、なんでか知らないけど、テレビにくぎ付けになった。
そのまま、トイレに行くのも忘れていたし、その演目の間、腹痛を忘れていた。その頃、「運命」なんかパロられ過ぎて、大嫌いだったのに。
その時に、その指揮者の名前を知る。スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ。もう既にかなり「おじいちゃん」だった。
なんで、その演奏だけ釘付けになったのか、私は音楽は好きだけど、専門的にうまく説明できない。
けど、他の演奏では聞こえないようなフレーズが聞こえた。すごく繊細な仕上がりだったんだと思う。
それからその指揮者がとっても気になって、最初はベートーヴェンを聞いた。そして、得意なのがブルックナーだと聞いて、ブルックナーを聞いた。ブルックナーという方、そこで初めて知ったぐらいだった。
とにかく、夢中になった。
スクロヴァチェフスキのブルックナーを聞くと、天上からそそぐ光を仰ぐような気持ちになった。
ザールブリュッケンを率いて、東京で、一週間かけてベートーヴェンの交響曲全曲やるって知ったときは、本気で仕事辞めて行こうかと思った。
兵庫で6番5番をしてくれると知り、あとは東京での最終日の8番9番を聞きに行くことでなんとか自分の中で折り合いをつけた。
初めて行った演奏会の時、手紙を書いた。日本語と英語。日本語は、毛筆で書いた。直接は渡せなかったので、担当者の方に渡したら、丁寧にエアメールで直筆の返事を頂けた。ものすごく嬉しかった。
読売日本交響楽団の常任指揮者になってからは、行けそうな演目は東京まで聞きに行った。大阪にちょくちょくきてくださったりもした。
常任指揮者として最後のブルックナーの第8番。未だに覚えている。
ブルックナーを聞いた帰りに立ち寄った京都の三十三間堂で、唐突に頭の中にその響きが蘇ったことがある。そんな体験は初めてだった。もうそのまま衝動に任せて泣くしかなかった。
最後に生で聞きに行ったのは「2011年」に大阪に来られたときか……。ブルックナーの第4番だった。
あとは、テレビ放映は必ずチェックして、年を重ねられても、座らずに指揮をされているお元気な姿に、いつかまた行けると思ってた。けど、「いつか」は来ない気もしていた。どこかで、ブルックナーの8番で自分の中に区切りをつけていたような気もする。
ホルンを吹きたくなくなって、もう止めようと思ったときには、スクロヴァチェフスキ氏の言葉がいつも浮かんでいた。
生きにくい世の中でも好奇心と探究心を持ち続けることが大事ということを、音楽で教えてくれた人だ。
本当に大好きだった。
間違いなく、私のクラシック曲好きは、スクロヴァチェフスキ氏が下さったものだ。
心から感謝したい。
ご冥福をお祈りいたします。

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スクロヴァチェフスキ指揮&ザールブリュッケン・カイザースラウテルン ・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
2011年10月21日(金) 19:00開演
会場:ザ・シンフォニーホール
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
管弦楽団:ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
◆ モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
◆ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」

読売日本交響楽団の正指揮者としてのラストコンサートから、もう2年ぐらい経ちましたね。
あのブルックナーの第8番を、「ラストだ」と胸に刻み込みましたが……だってザールブリュッケン(前に聞きに行った時以降合併、ずいぶん長い名前になられました……)と一緒に来日するんだっていうから、しかも大阪で公演してくれるっていうから!!

大阪に…いや、日本に来てくれてありがとう!!みなさん!!

ってことで、行ってまいりました。

今回はちゃんと余裕をもって準備しようと余裕を持ちすぎて、開場20分前についてしまったのですが、もう既に外で待っておられる方々がいらっしゃいました。
その中で、おなかがなるといけないからとコンビニで買ったおにぎりを黙々と食べていたのは、私です。

6時開場。ステージはリハということで、席にはまだ入れませんでしたが、ロビーにいるだけでワクワク。
ああいうところってちょっと高級感あって、いるだけで非日常的ですね。シャンパンとか飲んだら最高だったのでしょうけど、帰りは車ですから我慢我慢。

早めに席について、ぼーと。目をつぶってちょっと寝てみたりして待ちましたとも!体調万全です!!

もう、みなさんステージに入ってくるのを見るだけでワクワク。
そして、2年ぶりのスクロヴァチェフスキ氏!! それだけで涙がじわっと。
お年を召されたなぁ・・・。だって88歳だもの。でも、お元気そうでよかった。 続きを読む

スクロヴァチェフスキ&読売日本交響楽団

mixiからの転載ですが、こっちに日記を書いてなかったので記録用に・・・。

サントリーホール。
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ氏指揮。
読売日本交響楽団。
ブルックナー交響曲第八番。

実は、直前になって東京まで行きたくなくなってきて、すごく気が重くなってしまいました。

でも、やっぱりサイコーでした。
第二楽章は正直、あれ?っと思ったんだけど、その後、チューニング挟んで第三楽章がすごく良くて。
一瞬、光が見えました。

音楽の本質は、祈りだと思いました。
辛くても、意味がわからなくても、生きていかねばならない人たちの、人たちへの祈りの塊かなと思いました。
光が見えて、あーもうしばらくこの世界に居させて下さいと思いました。
たくさんパワーをもらいました。希望がありました。祈りと優しさがありました。

観客の人たちも最高の時間を作りだそうとしている時間でした。

演奏終わった後も、マエストロが手をおろすまで、余韻を破る人はいませんでした。

常任指揮者として最後の演奏会。
拍手はずっと続きました。
今日の演奏への感謝と、今までの感謝をこめて拍手しました。

私の中で一番の指揮者です。
マエストロのことを知った、あの偶然の日を心から感謝します。

しばらく東京は、いかないかなと思ったけど、マエストロが来日されたらまた行きます!

大好きです!

スクロヴァチェフスキ&読売日本交響楽団「名曲シリーズ」in兵庫

4210911323_20090424141030.jpg読売日本交響楽団名曲シリーズ
2009年9月17日(木) 19:00開演
会場:兵庫県立芸術文化センター
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
管弦楽団:読売日本交響楽団
◆ バルトーク:管弦楽のための協奏曲
◆ ラヴェル:スペイン狂詩曲
◆ ラヴェル:ボレロ

兵庫県立芸術文化センターの2階の左右の席って案外いいです。
ちょっと斜めになっていて、一人ひとりのスペースがちゃんとある感じ。

さて、兵庫まで来てくれてありがとう、スクロヴァチェフスキ!
ってことで、行ってまいりました。

ちょっと感想書くまでに時間があいてしまったので、記憶が薄いです……。

バルトークはCDを持っているので、なんとなく想像できるんですが、ラヴェルは全く想像がつきませんでした。
スクロヴァチェフスキというと、私的には緻密な積み重ねというイメージがあります。
だから、何をやっても新たな気持ちに出会えるとは思うのですが。

ひさしぶりの管弦楽は、やっぱりとてもよかったです。
バルトークの管弦楽のための協奏曲、最初の弦の音でテンションあがりました。

途中、ちょっと、管と弦の間で「んー」と思うところがありました。
特に、クラリネットが……いや、なんか、一番ひっかかりました。すべての演奏を通してですが。ハラハラするというか。
管と弦が交わって一つというよりも、なんか、別々にわーっと仕上がってる感じがして、なんかもやもやするなぁと思いながら聞いていました。

今回の演奏で一番の収穫は「ヴィオラ」だったかもしれません。
管弦楽のための協奏曲って、あんなに「ヴィオラ」がいいのかー!と。
地味な印象がある「ヴィオラ」ですが、すごくいい仕事してるんだなぁと思いました。

まぁ、もやもやしつつも、フィナーレはさすがでした。

スペイン狂詩曲は、とても色っぽかったです。
ラヴェルというと、華やかで官能的で色彩豊かなイメージがあります。
その中で、なんというか、この微細なところで色っぽいというか……。
不思議なことに「色彩豊か」なイメージより「大人だー!」というイメージが強い演奏に感じました。

読響は、トランペットがいいですね! かっこよかった!

さて、ボレロですが……。
もう聞きなじみありありの曲ですが、生は初めて!
どのフレーズをどの楽器がやってるのかとかがわかって、非常におもしろかった。
「え! あれ、ホルンだったの!?」とか思ったり。
しかし、ホルンにはしんどい音域で刻みが入るんですね。すごー!こわー!とか思っちゃうのは、やっぱり自分がホルン吹きだから。
そういう意味では、あんまり純粋に楽しめなかったかもしれません。
各楽器によって「あれ?」って思っちゃう演奏が入っちゃったのは残念だったけど、サックスめっちゃかっこよかったし、もう最後の最後の大盛り上がりは我を忘れそうになるぐらい楽しめました。

あーやっぱり生演奏はいいです!

そして、スクロヴァチェフスキ氏の作る音楽の世界で、いつも新たな発見をさせてもらうのは本当に楽しい。
あ、あそこでこんなフレーズが!っていう発見と、そのフレーズが聞こえることによって広がる新しい風景。
それが、やっぱり好きなんだなぁと思います。

スクロヴァチェフスキ&読売日本交響楽団「第480回定期演奏会」

読売日本交響楽団第480回定期演奏会
2009年3月16日(月) 19:00開演
会場:サントリーホール  座席表:
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
ソプラノ : インドラ・トーマス
アルト : シャルロット・ヘルカント
テノール : ロイ・コーネリアス・スミス
バス : ジェームズ・ラザフォード
合唱:新国立劇場合唱団

◆ ベートーヴェン/荘厳ミサ曲「ミサ・ソレムニス」

ということで。
「月曜だし、3月だし、4連休にする勇気がない」ってことで、「行きたいけど・・・・・・」と思っていた演目です。
けど、その週の土曜日、会社が休みってこともあって、「こりゃいかな!」と思い、半年前から計画。
3月は例年になく仕事がわんさか入ってきて「休んでいいのかな。休んでいいのかな」とビクビクしながら、連日人より遅くまで働いて頑張りましたとも!! 

歩きつかれたのもあって、開演1時間前にはサントリーホールについて、ぼーっとしてました。
1時間前でもちらほらと人が集まっておられました。
お腹がすいたので目の前の「Soup Stock Tokyo」でコバラを満たす。
うーん。あっさりを目指して岩塩のスープを頼んだのに、油が濃い・・・・・・。失敗した・・・・・・。

あ、のど飴買ってない!と、お店を探したりしているうちに開場時間に。
開場と同時にホール前のオルゴールが鳴るんですね。初めて見ました。

早々に席に座って待機。気持ちを落ち着けて、ステージをぼーっと見ていると・・・・・・それだけで感極まってきちゃって、変な感じです。
そうこうしているうちに隣に人が座って。その人がミニスコアとか歌詞カード(?)とか持参で気合入っていて、ああ、随分お好きな人なんだなぁと思いつつ、こういう人が隣だとまず悪いことは起こらないなと(たとえばいびきとか。鼻がピーってなるとか)安心しました。

しかし、伏兵は後ろだった。
後ろ、声からして年配の女性二人組み。
まぁ、なんとも・・・・・・辛い話題を展開。いや、今からミサ曲だから! 出来ればそんな世知辛い話は辞めて! 気持ち引きずられるから!!
途中から耳を塞いでました。本当にあの手の話は、耳に入るから困る・・・・・・。

さて曲の方ですが、
前からCDでちょこちょこ聴いてましたが、とっつきにくい曲だなぁとも思っていました。
しかし、やっぱり生は違うんですね。

率直な感想としては、合唱が素晴らしい! そして、ソプラノが素晴らしい! 前すぎて、ちょっと合唱強すぎる感もありでしたが・・・・・・。

私は「Credo」と「Sanctus」が、良かったです。
特に「Credo」ですね。途中、真綿で包まれたような安心感・幸福感を感じてしまって、びっくりしました。
私はキリスト教ではないからわからないけど、キリスト教徒がこんな風に「神」というものを感じる瞬間があるなら、それは人生における大きな支えになるんだろうなと思いました。
コンマスのソロも、すごく・・・・・・愛が溢れる感じで素敵でした。

途中、スクロヴァチェフスキ氏の手から指揮棒が舞い上がりましたね(笑)
前方に落ちて、目の前に指揮棒が転がってきた奏者が拾おうかどうか迷い、隣の方に「いいよ、今は」というように制されているのに気付いてしまった……。
あと、一度歌っておられたような気もするんだなー。

途中で、横の方の席のおばあちゃまが付き添いの方と小さな声でしたがオハナシされたりしていて、集中力途切れてしまったのが残念でした。
前方席の方がそれをしきりに気にしていらしたのにも、気になっちゃって。
あと、おばあちゃまが小さな鈴を身につけていらしたのかな? あれが鳴るんですよね。いやーホールに鈴は持ち込み禁止ですよ。
ちょっと具合が悪いとかそういう意味でちょっとしゃべっちゃったぐらいなら、仕方ないって我慢するけど・・・・・・鈴は・・・・・・。

まぁ、それでも、指揮者を見て、集中力を取り戻して。

で、終わるまで「どうなんだろう。この曲は」なんて、思いながら聴いてたんですけど・・・・・・。
終わって、一瞬の静けさの中、スクロヴァチェフスキ氏が、パシっと指揮棒を指揮台に置かれて、飛び出す「ブラボー!!」で、大拍手・・・・・・の中、固まってしまいました。私。
体が動かないというか。いや、もうしばらく余韻を。自分が拍手をした瞬間に、この余韻は過去の物になる。だから、拍手で壊したくない。
そう思ってたら、涙がつーっと両方から落ちて来て(女優みたいな泣き方だった(笑))。
うわ、なんだ。感動してるんだ、私。とか、いつもと違う感動の仕方で、不思議な気持ちになりました。

で、ようやく拍手ができました。

終演後も、
あー。帰りたくない。帰りたくない。動きたくない。
でも、動かないと他のお客さんの迷惑になるしなぁと思いながら、もたもたと通路に出て、あいてる邪魔にならない席に移動して、ステージを眺めてみたりしました。

スクロヴァチェフスキのサインを貰いにいく方たちを見ながら、行こうかなと思いつつも、なんか、「もういいや」って思ってました。会って、サインを貰うことが私のなかでさして重要でもなくなってきてることを不思議に思いながら、ホールを後にしました。

ホールを出た噴水のところで、ポチポチとメールを打ちながら、幸せな気持ちに包まれていたとき、怒鳴り声が聞こえてきて。
あれ?と思ったら、今日、横の方に座ってらしたおばあちゃまが怒られてて。
あんなコンサート中に!みたいに怒られてて、もう連れてこない!みたいに怒られてて。
怒らないで下さい。って思わず言いたくなったけど、怒ってらっしゃる方に恥をかかすことになるだろうなと思って、そっと逃げるようにその場から離れました。

お願いです、そんなに怒らないで。注意することは大切だけど、もう連れてこないなんて言わないで。
こんな素敵な世界を、もう二度と味わえないなんて、辛い。
だから、また、連れてきてあげてください。出来たら鈴は外すか、大切なものなら布に包んでね。

怒鳴り声を聞いたら、気持ちがしゅんとしちゃって。余韻もなくなっちゃった。

あー。幸せを掴むことは難しい。幸せな気分を維持することは難しい。

でも、私、多分、今後、荘厳ミサ曲「ミサ・ソレムニス」を聴いたら、絶対今日の日の演奏を思い出すなと思いました。

東京にまで来て、スクロヴァチェフスキ指揮の演奏を聴くのは今回を最後にしようと思ってたんですよ。
でも、来年も是非時間をつくろうと思いました。

できれば、最後の演奏を。
ブルックナー第8番。
とれたらいいな。

大友直人&京都市交響楽団

京都市交響楽団第517回定期演奏会
2008年10月19日(日)14時30分開演
京都コンサートホール

管弦楽:京都市交響楽団
指揮:大友直人

エルガー:行進曲「威風堂々」第1番二長調op.39
ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第5番二長調
シベリウス:交響曲第5番変ホ長調op.82

定期演奏会は、積極的に開演前に「プレトーク」というのをされているみたいで、今日は、大友さん自らのプレトーク。

この大友さん、すごく素敵な人でした。
語り口調もとても柔らかく優しく、その振る舞いも優雅で、まさに「紳士」
ちょっとドキッ 去り際の微笑みにひたすらキューン
いや、キューンって古いか。

演目も今回はイギリス音楽づくし。
最近、イギリス音楽好きの私としては、本当にいい時間を過ごさせていただきました。
前回の京都市交響楽団は今ひとつだったけど、今回は、いい集中が伝わってきたと思います。
ヴォーン・ウィリアムズの第5番。よかった。
美しすぎて、泣きそうになった……。
平和への祈り。切望。
平和を願うのも人だけど、戦争をしているのも人。
届かない願い。だけど願わずにはいられない。
そんなことを考えていると、とても切なくて。苦しくて。でも、とても美しくて。

大友さんの上品さが出てたのかもしれません。
指揮姿にも、見惚れてしまった……。

休憩時間に
「切なそうな顔をしてヴァイオリンに指示を出すその横顔が素敵だったのー」

っていうと、Nちゃんに。

「テラちゃんって、ミーハーだよね」って言われました。

そうです! ミーハーです!
でも、ちゃんと音楽聴いてるよ! 見た目だけじゃないよ!
でも、見た目も楽しければ倍楽しいじゃんっ!

私は、基本的に「上品」とか「優雅」とかそういう演奏好きなので、大友さんの指揮による演奏は結構ツボでした。
とくに、イギリス音楽が良く似合うと思います!

スクロヴァチェフスキ&読売日本交響楽団「第506回名曲シリーズ」

読売日本交響楽団第506回名曲シリーズ

【とき】2008年9月22日(月) 18:30開場 19:00開演
【ところ】サントリーホール
【指揮】 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
【演奏】
[ピアノ]ジョン・キムラ・パーカー
[管弦楽]読売日本交響楽団
【曲】
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ブルックナー:交響曲第0番

夢だったサントリーホールに行ってきました!
サントリーホールはとてもキレイで上品でしたー。

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ブラームスのピアノ協奏曲は第1番より第2番の方が好きなんだな。
私、スクロヴァチェフスキ氏のブラームスは初めてです。
コンチェルトとの相性はとことん悪い私が、楽しく聞けるだろうか・・・・・・。
大好きなスクロヴァチェフスキ氏と読売だから、きっと楽しく聞けるはず! と思ったのですが、やっぱりだめでした。
っていうか、すごい金管泣かせの曲ですね。
ホルンなんて・・・・・・大変だろうなぁと思いました。そこでホルン一本!?って感じでした。

私が金管吹きだからかもしれませんが、金管が調子が悪いとあまり曲に乗れないのです。
ブラームスを聞いて、「あー今日は外したかな」とか思ってしまいました。

あと、乗り切れなかったのは・・・・・・。
隣のオジサマの鼻息が結構大きくて、大きく息を吸うと「ピー」って鳴るの! 鳴るの!!

「ピー」事件再びって感じでした。気にしすぎ?
でも、聞こうとすればするほど、そっちも耳に入ってくるの。
後半諦めました・・・・・・。右耳の後ろにタオルハンカチ当てたら、少しましになったけど、集中はできないからねぇ。

なんで、あんな「ピー」って言うのに気付かないんだろうなぁ。もう、ここまで来ると笑い話なんだけど・・・・・・。

あと、あのタイミング悪い咳払いって、わざとなのかな?
絶妙の「間」を狙った咳払い。
我慢できなくて出た咳ではなくて、何か注意を向けさせるときにするような咳払い。
何? 演奏に対する抗議なの? とか思う。みんなで聞いてるんだから、少しは気を遣って欲しいなぁ。
だいたい、咳だって、ハンカチあてるのとあてないでは全然違うんだから。
ハンカチや手をあてて咳をするのは、コンサートがどうのこうの言う前のマナーでしょう! とか、思っちゃった。

うちの父は、のど飴とハンカチはちゃんと準備してコンサート行くけどな・・・・・・。
どれぐらいコンサートホールの音響がいいか、少し考えて欲しいっすよ。

ブルックナー:交響曲第0番
そんなこんなで、一抹の不安を抱えつつ、「ブルックナー」の第0番。

うーん。やっぱり、スクロヴァチェフスキ氏のブルックナーは最高です。
第1楽章。すごいバランス。
これ、タイミングがずれたり、音のバランスが少しでも狂ったら聞いてられなさそう・・・・・・と思うような曲でした。
これは、スクロヴァチェフスキ氏以外なら間違いなく寝てしまったかもしれない。
感覚が鋭敏になっていって、眠気が吹き飛びました。

第2楽章に入って、もう既に涙で目がうるうるしてしまいました。
それがあんな悲劇を起こすとは・・・・・・それは、後で説明するとして。

ブラームスで「あれ?」と思ったホルンはいい和音でとてもかっこよかったし、金管の印象ががらりと変わりました。
スクロヴァチェフスキ氏のブルックナーは、なんか、俗世から離れたような気持ちになります。
そこにある楽譜にある意味を、ただ、求めて求めて求めつくして、音楽に対する敬愛を当たり前のように降り注いで、そこにある響き。というイメージです。
すごく至福の時間でした。

そして、私を襲った悲劇とは・・・・・・。
第2楽章の後半で、涙がボロボロとこぼれて来て、タオルハンカチで拭いていたら、両目コンタクトに異物感が。
うおーしまったー。今日はちょっとマスカラしてたんだっけー!

マスカラ自体は、それほど問題ではなかったんですが、とにかくコンタクトの異物感が最悪で。
すごく目が痛くなってしまって、第3楽章からはそっちに意識が取られてしまいました。
なんてもったいないことを。

第4楽章あたりから痛みは引いていったのですけど、第1楽章と第2楽章のような集中力は無くなりましたね。
というか、第1楽章と第2楽章で感情が高ぶりすぎて、疲れてしまったようです。

前年の「第九」といい、どうもスクロヴァチェフスキ氏の指揮する演奏を聞いていると、感情の針が振り切れることがあるみたいです。
どうやったら最後までいい感じで聞けるんだろう。
でも、その針が振り切れる感覚に病みつきになってしまうというのもあるんだなぁ。

前のブルックナーの3番とか、ショスタコの10番とかは上手に聞けたんだけどな。

次回はマスカラ少なめで。あんまり泣かないようにして。また、タオルハンカチじゃなくてハンカチ(毛足が少ない)を握り締めて臨みたいと思います。

帰り道は、本当に余韻が気持ちよかったです。
一人で、ちょっと肌寒い中をとぼとぼと歩いて帰りました。
ビルの光や街灯をぼーっと見ながら、さっきの音の余韻を思い出すと、すっごく幸せな気持ちになります。

ふらっとお酒でも飲みに行きたい気分でしたが、一人で入る勇気は出ませんでした(笑)
でも、とても幸せでした。

沼尻竜典&東京交響楽団「川崎名曲全集 第40回」

川崎名曲全集 第40回

【とき】2008年9月21日(日) 13:30開場 14:00開演
【ところ】ミューザ川崎シンフォニーホール
【指揮】 沼尻竜典
【演奏】
[管弦楽]東京交響楽団
[ピアノ]ニコライ・ルガンスキー
【曲】
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
ムソルグスキー/ラヴェル:組曲「展覧会の絵」

(アンコール)ラフマニノフ:ヴォカリーズ

今回のコンサートに関しては、私自身、大いに反省すべき点があります。
もうとりあえずは「飛行機で到着した日の公演は絶対に行かない」というのが今回の教訓です。
地理に明るくないので迷う。
荷物が大きくて疲れる。
酔い止めが効きすぎて、いつもの精神状態ではない。みたいな。

しかし、ホールのクロークでは、スーツケースも預かってくれるんだなぁと感心しました(何をイマサラでしょうか?)。今後は心置きなく持ち込めそうですネ。
もう、コインロッカー探して探して探し疲れることはなくていいんだね・・・・・・。

羽田空港からミューザ川崎まではそれほど時間はかからなかったんですが、初めてだから余計に神経つかっちゃったこともあって、相当疲れました。
開演3分前に着いたよ。私的には、ありえない。
どんなに余裕がなくても、15分前には席に座って、心の準備をしておきたいものです。

ミューザ川崎シンフォニーホールは、ステージを中心に、座席がぐるっと取り巻いてるホールでした。しかも、その座席がまっすぐじゃなくて、ちょっとずつ斜めにあがっているのです。渦巻きです。まるで巻貝の中にいるような不思議な構造でした。

さて、演奏の方です。

ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
すみません。あんまりクリアに覚えていません。本当に、こんな状況で聞くものじゃないですね。

ただ、私が今まで聞いた中で一番クリアなピアノだったなーと思います。
恥ずかしながら、「ニコライ・ルガンスキー」という方を知らなかったんですが、隣の奥様は大ファンのようでした。「ブラボー」って近くで聞いたの初めて! そして、私の拍手と奥様の拍手の温度差(笑)。すみません。乗り切れてなくて。嫌いなわけではありません。

この「パガニーニの主題による狂詩曲」は、とても「美しい曲」という印象が強いです。「第18変奏」が一番有名ではないでしょうか? ジュゼッペ・トルナトーレの映画のような印象です。

その印象そのままに、とにかくオケもピアノも美しさ重視で奏でられているような気がしました。
だから、ものすごく「熱くなる」とか「恍惚となる」とか、そういうのはなかったんですけど(もともとそういう曲ではないのかもしれませんが)、とにかく夢の世界のような美しさを上手に丁寧につむぎだされている印象でした。

だから、眠たかったんです。飛行機での酔い止めの薬の効果が残っているのもあって。

でも、美しい音の中で、サイコーに気持ちがよかったです。

ムソルグスキー/ラヴェル:組曲「展覧会の絵」

あまりにも有名すぎるプロムナード。トランペット、いい仕事をしましたねー。
カッコイイよりは、とても美しい響きで、「あ、これもキレイを目指すのかしら」と思いました。

「展覧会の絵」は、吹奏楽でやったことがあります。
そのときから「バーバ・ヤーガ」とか「キエフの大門」とか、めっちゃ好きなんです。そして、何度もフィナーレで意識が飛びそうになったこもシバシバ・・・・・・。

「バーバ・ヤーガ」はもっと、ぐわっしゃーと行ってくれる方が好みですが、うきうきすることには変わりません。

最後のフィナーレ。プロムナード、勢いで行くのかなと思ったら、ふわっと柔らかく入りました。
わーコラール的な美しさ。金管頑張ってる!! って感じでした。

じゃあ、このまま美しく終わるかなと思ったのですが、やっぱり「展覧会の絵」のフィナーレはいいですね。
あの「ふわり」とした入り部分の意味がわかったような。

フィナーレが盛り上がるのは、わかってるんですよ。
でも、盛り上がるからこそ、破綻するときは破綻するんですよね。

今日の演奏は、本当に丁寧な仕上がりでした。
私の心がうわーんと開放されるまではいかなかったけど、すっごくウキウキしてしまいました。

やっぱりフィナーレはいい! そして、この曲の最後を生で気持ちよく聞けたことに感謝します。

金聖響&京都市交響楽団

かんでん クラシック in 京都 金聖響&京都市交響楽団かんでん

【とき】2008年9月7日(日) 13:00開場 14:00開演
【ところ】京都コンサートホール
【指揮】 金聖響
【演奏】
[管弦楽]京都市交響楽団
[ヴァイオリン]希生・ザイラー
【曲】
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調

去年の11月にマーラーを一緒に聞きに行ったTちゃんと行ってまいりました。
京都は遠い……。下道だからなー。高速があればもう少し楽なのに。

金聖響さんは、なんやかんや言って3回目。京都市交響楽団は2回目です。
特に京都市交響楽団は、結構昔にチャイコフスキーだらけを聞きにいったときに、かなり好きになった楽団さんです。
それから中々これなかったんですが、久々にお会いできてとても楽しみでした。

さてさて。
まずは、ブラームスのヴァイオリン協奏曲。

ソリストの力量に合わせてか、随分こじんまりとした演奏になったなぁと感じました。
ソリストも、「大丈夫?」って途中ちょっとハラハラして・・・・・・途中からイライラしてしまいました…・・・。

ただ、第2楽章のオーボエは素晴らしかった! そこだけ目が冴えました。
私の場合、協奏曲って「ソリストvs管弦楽団」ぐらいの勢いと緊張感と姿勢が欲しいと思ってしまうので、なんか、管弦楽団がソリストに「これぐらいかな?」って妥協しているような演奏は嫌だなと思いました。

いや、勿論、本当にそうだったかは私にはわかりませんが、私はそう感じてしまいました。
もしかして、この演奏が京都市交響楽団の限界? なんて思いつつ、これはシベリウスで確かめなくちゃねっと早々に次に思いを馳せてしまいましたね。

さて、そのシベリウスの第2番。

何度かCDで聞いたりはしたことあるけど、今ひとつ最後の盛り上がり以外はなんとも説明しにくい曲です。

その交響曲ですが、心から楽しめはしませんでした。

金聖響さんの指揮にももう一つ元気がない感じと、噛み合わないもどかしさみたいのを感じて、「あ、振りにくそう」って思いました。
首かしげながら帰るなんて、滅多にないんですけどね。そんな感じの演奏だったように思えます。

だけど、第2楽章の一部分が、別の楽団のようにとても美しくてびっくりしました。
あ、ようやく噛みあった? と思ったけど、勘違いだったですよ。あとは、やっぱり「うーん」って感じで聞いていました。
特にすごく残念だったのは、第4楽章の冒頭のあのものすごく盛り上がるところ第1弾で、コントラバスが・・・・・っ!!

「か、噛み合わない」
コンマ何秒かわからないけど、可能であれば手でちょいちょいと押して速さを調節したくなるようななんともいえないもどかしさ。
「コントラバス、もういいから、もう少し目立たないように弾いてくれー!!」とか思っちゃった。

あと、ホルンも今ひとつだったなぁ。音自体があまり綺麗だと思わなかったです。
ホルン今ひとつ、なんて思うの初めてです。

でも。でも!!
今回、すごーくよかったのはトランペット。
1stトランペットが、むっちゃくちゃ綺麗でした。
私、オーケストラのトランペットで、感動したの初めてです。どんな楽団聞いていても、ちょっとハラハラするんですよ。
だから、最後の金管ファンファーレっぽいところの、トランペットの美しさで、全てのイライラが帳消しされました。

あと、アンコールが一番よかったなーと思いました。
アンコールの曲が流れ始めた瞬間、私の心がむちゃくちゃソワソワしたのは、携帯の目覚まし時計の音にしている曲だったからです。目が覚めた(笑)

アンコールの曲は、
グリーグ作曲 ホルベアの時代より「プレリュード」でした。 いい曲です。

しかし・・・・・・、金聖響さん指揮でこういう微妙な気分になったのは2回目です。1回目のモーツァルト、すごくよかったからなぁ。
私とは相性がよくないのかもしれません。でも、あのモーツァルトを思い出すと「もう一度」と期待してしまいます。
もう一度。機会があれば・・・・・・。

ズデネク・マカル&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

京都の秋 音楽祭 ズデネク・マカル&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
京都の秋 音楽祭 ズデネク・マカル&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

【とき】2007年11月24日(土) 開場 16:15/開演 17:00
【ところ】京都コンサートホール
【指揮】 ズデネク・マカル
【演奏】
[管弦楽]チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
[アルト]ダグマル・ペツコヴァ
[合唱]京都市少年合唱団/プリムローズ/合唱団京都エコー
[合唱指導]鈴木捺香子
【曲】
マーラー:交響曲第3番ニ短調

マーラーの第3番の第6楽章は2005年9月11日のN響アワーで初めて聞いてから、私にとって「死ぬ直前に聞きたい曲」になっています。
時々、人(自分)と世界の境目を忘れさせてくれるこの曲を、一度で良いから生で聞いてみたい!
・・・・・・でも、マイナーなんだよね。いい曲なのになぁ・・・・・・。

なんて思っていたら、それを京都で聞ける機会がやってきたのでした! 神様ありがとう!

ズデネク・マカルさんというと、「のだめカンタービレ」のドラマでヴィエラ先生を演じた方で、「マーラーの第3番」のCDはレコード芸術誌特選盤に選ばれた方です。
そもそも、「のだめ」に出ていたのが、来日が近いチェコフィルのプロモーションも兼ねてじゃないかなぁなんて噂を聞いていたから、ちょっと期待してたんですけどね。

んで、マーラー第3番ですよ!! もう、行かない理由が無いでしょう!!

と、「のだめ」ファンでクラシック好きのTちゃんを誘って、行ってまいりましたよ。京都。

ちょっと時間があったので、南禅寺とか行きましたけど、とてもいい時期で紅葉の美しさに癒され、抹茶の美味しさに癒され、素晴らしい旅にもなりました。

さて、演奏の方です。
おそらく交響曲としては最長の部類に入る第3番。1時間半が本当にあっという間でした。

冒頭のホルンにドキドキし、長い第1楽章が終わる頃には心が全開に。優しい第2楽章の音の重なりに、涙腺がうるみっぱなし。
ハープの音が魔法のようで、今回何度も魔法にかかっちまったよ・・・・・・。

フリューゲルホルンは今回特等席で(^-^)。
京都コンサートホールに行ったことのある方なら分かっていただけるかなぁ。
オーケストラの舞台の裏側にも席があるんだけど、その上にパイプオルガンがあります。
その左の方の空間に二つの四角のスペースがあります。一つは4つぐらい席が収まっているボックス。そのもう一つの四角いところ。そこに譜面台がスタンバイしてて、何かあるのかなぁと思っていたけど、まさか・・・・・・そこで演奏するとは。

上から降り注ぐようなフリューゲルの音が、もう本当に柔らかくて。なんか、本当にホール全体がステージになったような気持ちになりました。

そして、第4楽章から第5楽章にかけての合唱。
アルトのソロは、もう少し声が届いてくれないかなぁと思ったけど(まぁ、私が後ろから2列目ってとこでしたしね)、合唱はよかったなぁ。
私、声楽にはあまり興味はないし、良し悪しは分からないけど、ソロよりも合唱のほうが好きです。

さ、第5楽章から休む間もなく続く第6楽章。
もう始まりの2小節ぐらいで、涙がぶわーっと出てしまいました。
世界の始まりと、降り注ぐ光と。人の迷いと神の愛と祝福全てを含めた世界を、私はあの第6楽章に見ます。
CDよりも生だなぁ。
ガリー・ベルティーニの第3番の第6楽章が一番いいと思ってたけど、やっぱり生はいいなぁ・・・・・・。とても優しい、とても美しい第6楽章でした。

ただ・・・・・・トランペットとトロンボーンが揃わずに出てきたところはいただけなかった。
あれで、ちょっと現実に戻ってしまったよ。あそこはそろえないと!!
そして、4つほど隣の席のオジサマが、最後の最後で何かビニール袋を取り出してあけて、ゴソゴソ。
さらに、現実に戻る・・・・・・。

やーめーてー! こんな感動的なフィナーレで、それはやーめーてー!!
と思いつつ、集中集中・・・・・・。

いや、でも、最後のほうのシンバル! あれはいい仕事したね!!(ちょっと、怖かったけど)

まぁ、なんとも美しい余韻・・・・・・。しばらく動けませんでした。

だけど、まぁ、余韻を突き破る拍手。やっぱり、指揮者がタクトを下ろすまで我慢できない人はいるのね。
感じ方が違うんだろうけど・・・・・・。

ちなみに、Tちゃんが言うには、そのビニール袋を取り出したオジサマは、何かを食べていらしたようで・・・・・・。
体調でも悪くなったのかなぁ。
うーん。でも、やっぱりマナーは大切よ。
チェコ・フィルのコンサートってそこそこ高いし、本当に好きな人しか聴きにこないだろうから、マナーも分かってる人が多いだろうと思ってたので、やっぱりちょっと残念でした。

いや、でも、第3番はいい!
チェコ・フィルのホルンも最高に綺麗だった!!
また聴きに行きたいな縲怐Bチェコ・フィルも、第3番も!

マーラー:交響曲第3番指揮: ズデニェク・マーツァル
演奏: チェコ・フィルハーモニー管弦楽団, ミロスラフ・ケイマル
私も持っています。録音が素晴らしい!と評判の盤です。

スクロヴァチェフスキ 読売日本交響楽団 芸劇名曲シリーズ

スクロヴァチェフスキ 読売日本交響楽団 芸劇名曲シリーズ
スクロヴァチェフスキ

【とき】2007年9月24日(月・祝) 開場 17:30/開演 18:00
【ところ】東京芸術劇場
【指揮】 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
【演奏】 読売日本交響楽団
【曲】
シューマン:交響曲第4番
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番

前回(9月15日)の興奮も響きも覚めやらぬ24日。再び、スクロヴァチェフスキ指揮/読売日本交響楽団を追っかけて東京に参りました。
みんなに「おっかけね」と言われ、友人には「おっかけする私の気持ちがわかったろう」と言われ、それに「年に一度だ!」と反発しつつ(大して反発にもなっていない)8時間かけて行きました。東京。
8時間かけるたびに「あ、鳥取から飛行機乗ればよかった」と反省する私。今度はそうしよう。

今日は、東京在住Mちゃんと一緒。去年のオペラシティでの第九後に落ち合い一緒にご飯を食べた折に「今度は一緒に行ってみる?」と誘ったのです。

さてさて、今日の会場は東京芸術劇場。着いたのは開演10分前。あー、でも、やっぱりもう少し早めに着いてゆっくりしたかった。あれよあれよと気持ちが落ち着かないうちに演奏が始まってしまったのでした。

シューマン:交響曲第4番
私が聞いたことのあるシューマンの第4番は、フルトヴェングラー指揮の古い録音で、初めて聞いたときからとても好きになり、何度も何度も繰り返して聞きました。そのころから「もし、この曲をスクロヴァチェフスキが指揮したら・・・・・・」という妄想をしていたのです。
ですから、今回の公演はどうしても聞きたかった!!

第1楽章の始まり。初っ端からジワリジワリと鳥肌が立ちました。
音の細かさが空気に伝わって行くような繊細な印象。音の襞、その空気の振動がとても心地よかったです。

んー、でも、正直言うと第1楽章の中盤から、第3楽章あたりまでは自分の中に煮え切らない何かがふつふつと残っているような、居心地の悪さを感じていました。
トランペット、なんか中途半端だなぁ・・・・・・とか。

あと、コンサートホールがかなり響きすぎていたような気が。
大阪のシンフォニーホールで感じた柔らかな残響が、ものすごく直接的な残響に聞こえて。
大阪シンフォニーホールほど、残された残響の空気感を楽しむことができませんでした。

ただ、第4楽章にはちょっとあっけに取られてしまいました。いい意味ですよ。
ものすごい早い。早い。早い。
大丈夫?とか思っちゃうほど早い。けど、楽団はよくついて行ってた気がします。ちょっと怖かったけど。

はー。カッコイイ。
キビキビしていて、繊細で、緩急にドキドキする。音がとてもクリアで、だまだましていなくて・・・・・・そう、しっかりとまとまっているんだけど、一つ一つの音を摘めば辿っていけそうなそんなイメージがあるんですよ。
そういう響きがとても好きです。

ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
事前に何回か聞いてみた第10番。
でも、なんか今ひとつどこに盛り上がりがあるかわからなくて、5番ほど好きになれないかもしれないと思っていました。

だけど、これも序盤がら鳥肌物でした。
第1楽章の盛り上がりで、よくわからないぐらいに感動してしまって、口は開いたままだし、涙は出てくるし。
なんだこれー。と思っているうちに、ものすごい速さで駆け抜けて行きました。

とにかくドラマティックで、でも、隅々まで響きが美しくて。

シューマンでは「あれ?」と思っていたトランペットがとてもよく響いていて圧倒されました。

私にはっきりとわかったミスは1箇所だけで、あとは楽団もよくついていった素晴らしい演奏でした。

10番。本当にカッコイイ曲でした。
こんなにカッコイイ曲だとは思わなかったです。今まで聞いていたCDは何だったのだろう。

スクロヴァチェフスキの指揮する曲を聞くと、必ずそう思います。
そして、やはりコンサートは最高です。

スクロヴァチェフスキ 読売日本交響楽団名曲シリーズ in 大阪

スクロヴァチェフスキ 読売日本交響楽団名曲シリーズ in 大阪
スクロヴァチェフスキ

【とき】2007年9月15日(土) 開場 17:00/開演 1-8:00
【ところ】大阪シンフォニーホール
【指揮】 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
【演奏】 読売日本交響楽団
【曲】
モーツァルト(ブゾーニ版):歌劇〈ドン・ジョヴァンニ〉序曲
ルトスワフスキ:交響曲第4番
ブルックナー:交響曲第3番(ノヴァーク版)

チケットを取ったのはもう随分前のような気がします。
待ちに待ったスクロヴァチェフスキ!!
読売日本交響楽団と大阪に来ると聞いたときは、夢かしらと思いました。

前に金聖響さんとオーケストラアンサンブル金沢のブラームスを一緒に聴きに行ったN嬢と一緒に参りました。

聴きに行く前に不安だったのは、ドン・ジョバンニ以外はそれほど有名な曲ではないということ。
私の好きな指揮者だからと、興味を持っていただけて一緒に行こう!ということになったのだけど、退屈しないかな?大丈夫かな?と思ってました。
でも、「こういう機会でもないと、聞いたことのない曲との出会いはないよね」と言ってくれるN嬢に感謝・・・・・・。
じゃあ行こう!! 素敵な音楽が待っている!!

私、スクロヴァチェフスキは1年ぶりぐらいですが、読売日本交響楽団は実に8年か9年ぶり。
大学時代に岡山シンフォニーホールに、聴きに行きました。小林研一郎指揮で、ドヴォルザークの新世界だったです。
そのときの印象は・・・・・・正直最悪でした。決めて欲しいところで決まらない金管。なんだかぼやけた印象の演奏。
あれを聞いてから「生よりCDのほうがまし」という路線に走ってしまったんだなぁ・・・・・・。「やっぱり生はいいなぁ」というのに戻るのに随分かかったものです。

だから、ある意味、私には因縁の読売日本交響楽団(笑)。

前回(2007/4/22の金聖響とOEK)のときの反省を踏まえて、今回は開演40分前に会場入りしました。ちょっとゆっくりしてからコンサートは聞きましょうというコンセプトデス。
今回は結構前の方。前の列とは通路を挟んで離れていたので、ちょっといい感じの席に2人で喜び合ってしまった。
前回は一番後ろだったからなぁ・・・・・・。風景が違う。

指揮者より左寄り。つまりヴァイオリンの方にちょっと偏っちゃったけど。

さてさて、曲の感想。

モーツァルト(ブゾーニ版):歌劇〈ドン・ジョヴァンニ〉序曲
こじんまりとまとまりましたという感じ。モーツァルトだからかな。
弦の響きが綺麗で、ときどき出張る金管がまとまった感じがしたので、これからの演奏に期待してしまった。
私的には、可もなく不可もなくという感じでした。過不足なしという感じ?

ルトスワフスキ:交響曲第4番
これ、すごい曲でした。
「知らないなぁ」と思っていましたがそのはず。初演が1993年の最近の曲です。
ポーランド人作曲家だそうです。
楽器がいろんな使われ方をしていました。
ハープやヴァイオリンが面白かったな縲怐B
とくに弦楽器の繊細な刻みに、驚いた。細かっ!
動きも細かいけど、何よりその音の強弱の付け方が細かい。こんな不思議な弱音を初めて聞きました。

意味不明な曲ながらも、冒頭から私の頭に浮かんでいたのは黒い夜の海でした。
細い月明かりだけが波の陰影を表しているような黒い海。波の音も聞こえないような。

でも、途中から真っ暗な森に変わってましたけど(笑)。森というかジャングルに近いなぁ。

なんやよーわからん曲なのに、最初から最後までめっちゃ集中して聞いてしまった。
繊細に隅々まで気配りされている緊張感が心地よかったです。

そして、休憩時間。
トイレ並ぶから行かなくちゃ縲怐I!
と急いでいったけど、トイレは人がまばらでした。
あれ? 前回の金聖響のときはすごい人だったのになぁと、N嬢に言うと・・・・・・
「私もこんなに女性の比率の少ないコンサートは初めてだよ」と。
「男性ファンが多いのかな?」と。

はー。そうなのかぁ。そうかもしれない。
そういえば、あんまりトイレにめっちゃ並んだ覚えがない。

席に戻って見渡してみれば、男性率が高い。しかも年配の方がものすごく多い。
はー。面白い発見でした。

ブルックナー:交響曲第3番(ノヴァーク版)
スクロヴァチェフスキのブルックナー楽しみにしていました。
とても素晴らしかったです。
第4楽章の終わりよりちょっと前辺りに、ちょっと「ん?」と思ったりしたけど、あとは気持ちよかったなぁ。
未だに頭に響きが残ってますもの。
でもあの長さを最後まで集中して演奏するというのは難しいのかな?
あともう少し!ってちょっとハラハラしちゃったわ縲怐B

トランペットが素晴らしかった! 一箇所あれだったけど・・・・・・でも、あんなふうにふけるのはすごいと思う。
初めて「トランペット、やるなぁ」と思った。結構間違えると目立つもんね!

あと、気になったのはやたらとスクロヴァチェフスキが「小さくしろ縲怐vというような合図を送っていたこと。
トロンボーンにかな。
第2楽章は歌っておられたような気がする・・・・・・。ヴィオラがいい感じのところだったかな。
うーん。これは、18日のコンサートのほうも聞いてみたいなぁ(無理ですが)。

ということで、ひさしぶりの読売日本交響楽団は、素晴らしかったです。
弦の細かさにうっとりしてしまったし、管も安定しているように感じました。

来週、また、楽しみだな!!

聖響×OEK/ブラームス・チクルス 第1回

ザ・シンフォニーホール開館25周年記念 聖響×OEK/ブラームス・チクルス
聖響×OEK

【とき】2007年4月22日(日) 開場 14:00/開演 15:00【ところ】ザ・シンフォニーホール
【指揮】 金聖響
【演奏】
シュロモ・ミンツ[ヴァイオリン]
オーケストラ・アンサンブル金沢
【曲】
大学祝典序曲 op.80
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
交響曲 第1番

初シンフォニーホール。残響2秒っていうのを聞いていて、それがどんなものかわからないながらに、ちょっと楽しみに。
大学時代の友人N嬢と一緒に、行ってまいりました。

シンフォニーホールは、福島駅から徒歩7分(もかからなかったかな)。
福島駅の出口から、道路側を見ると左向きの矢印で「ザ・シンフォニーホール」と書いてあります。
それに正直にしたがって、まっすぐ歩いていくと左手に木々の茂った公園が。
そのときは気がつかなかったけど、そこを歩いていくと目の前にホールがあります!

ホールの近くのイタリ屋(だけだったかなぁ、店名)で遅めのランチをしました。
トマトソースのスパゲティが美味しかったわ。タケノコが入ってるのって珍しいなぁと思ったけど、おいしかった!

さて、シンフォニーホール。
赤い絨毯の美しい上品なホールでした。
今回の席は一番後ろ。
補助席も出て、かつ、立ち見の方も沢山おられました。

私、今回のコンサートは11月27日で聞いた「金聖響」さんのモーツァルトがものすごくよかったので、もう一度「金聖響」さんの指揮でブラームスかベートーヴェンが聞いてみたい!と思ってチョイスしたのですが、なかなか注目の演目だったんですね。
ブラームス第1番は、やっぱり、のだめ効果?

さて、演奏の方は・・・・・・。

序曲・・・・・・うーん、印象があまりないです。なんでかな。
「ふーん」と思って聞いていて、終わったなーって感じでした。音が遠い? やっぱり席が遠いから?
耳がおかしいんだろうかと思いつつ、ヴァイオリン協奏曲へ。

うーん。うーん、イマイチ乗り切れない。
金聖響さんが、ものすごーく丁寧に指揮をされているように感じました。ソリストにすごく気を使ってる?と思って。
それぐらいしか印象がないよー。何故だー!

そして、休憩。
あれ、なんか私駄目だ。
今日は聞く体制じゃないのかな。買い物したから疲れてるのかな。ご飯食べるタイミング間違えたかな。
一緒にいったN嬢も、イマイチこう盛り上がらないような顔をしていて。
「なんかねぇ」「遠いよねぇ、音が」「私、耳がおかしいのかなぁ」なんて2人でぼそぼそと話す。

でも、ほら、次は大好きな交響曲だから!
と、気を取り直してみたのですが・・・・・・。

正直言うと……乗り切れなかったです。
やっぱり一階の一番後ろの右側という場所が悪かったのか、弦の音が遠く、対角線上に居るホルンの音ばかり聞こえてきた気が。
ホルンのベルの向きと反響板の関係か?私がホルンを気にしすぎたのか?普段、そんなこと思いもしないのに。
そのバランスで、弦の響きがとても遠くて、何だか消化不良な気持ち。
管は素晴らしかったんだよ。クラリネットもオーボエも、本当に美しい音で歌ってた。
ホルンもうっとり物だった。

なのに、弦が。弦が飛んでこないんだ。私の耳がおかしいのか? 聞こう聞こうと意識する自分を意識しながら、曲はどんどん進んでいく。いやだ、全然集中できてない、私。
聖響さんも、すごく熱の篭った指揮ぶりなのに!!
演奏後の大拍手に「なんで?」とか思ってしまった。私一人乗り切れなかったんだろうか。なんか寂しくなった・・・・・・。

同じ公演を聞いた方々のブログを見せていただいてると「素晴らしかった!」って書いてあるし、やっぱり私の席や私の精神状態とかの問題なのかなぁって思うけど・・・・・・。
今回は、駄目だったー。

オーケストラ・アンサンブル金沢も、一度聞いてみたい楽団だったので、楽しみにしてたのですが。
うーん。やっぱりその日の私の体調が悪かったかな。

N嬢も私も、なんだか消化不良な顔をして帰りました。
私はともかく、N嬢の反応が興味深かった。良いものは良いって、素直に喜ぶ方なのだけど。
あれだな。コンサート前にショッピングはしちゃいかんってことだな(笑)

機会があれば、もう一度聞きたいです。
金聖響さんの指揮での演奏も、オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏も。

そして、シンフォニーホールというホールでの音も。

スクロヴァチェフスキ ザールブリュッケン放送交響楽団 ベートーヴェンサイクル

スクロヴァチェフスキ ザールブリュッケン放送交響楽団 ベートーヴェンサイクル
スクロヴァチェフスキ

【とき】2006年12月8日(金) 開場 18:15/開演 19:00
【ところ】東京オペラシティ
【指揮】 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
【演奏】
ザールブリュッケン放送交響楽団/スウェーデン放送合唱団
ソプラノ:ビルギッタ・シュライター
アルト:イヴォンヌ・フックス
テノール:マッツ・カールソン
バリトン:アンドレアス・ルントマルク
【曲】
ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 op.93
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125《合唱付き》

スクロヴァチェフスキとザールブリュッケンが、ベートーヴェンサイクルをやると聞いたとき、私は一瞬会社を辞めようかと思いました。
一週間も休みを取る勇気は無いぞと。
それをぐっと我慢して、せめて最後の日は行こうと決心し、はるばる東京まで行ったのです!

結局、5番6番は兵庫県でしてくれることになったので、半日お休みとって見に行くことができたんですけどね。よかったv

さて、実質8時間かけて東京に行き、息つく間もなく向かいました東京オペラシティ。
途中「京王線」と「京王新線」を間違えて、違うところに連れて行かれそうになりましたが(笑)。親切そうなおば様に「これ、初台に止まりますか?」と聞いて正解でした。
しかし、「京王新線」分かりにくいよ。シクシク・・・・・・。

さて、東京オペラシティ。まず行ってテンションがあがったのは、クリスマスツリーでした。
さすが東京。こんなところまでオシャレv 田舎のおうちの電飾とはわけが違うわーというわけのわからん感動にも後押しされて、いざ、ホールへっ!

ホールは、とってもかわいい四角型。上を見上げるとピラミッドのようで、いつまでもボケーっと眺めてしまいました。
両隣を紳士に囲まれてしまい、少々緊張気味。右隣の紳士は、ステージの椅子を数えてみたり、始まる前まで自分で指揮を振ってみたり・・・・・・音楽関係者かしら。このまま、演奏中も指揮をされたらどうしよう、と思っていたら、演奏始まってぴたりと止まって安心・・・・・・。

ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 op.93
はっきり言って「生」でも「CD」でも、第8番は初めて。
正直あんまり期待してなかったのです。だって、ベートーベンの偶数番号って趣味じゃないのが多いから。
しかし、そこはやっぱりスクロヴァチェフスキ。
「田園」を「かっこよい」と思わせてくれた指揮者さんであり、オーケストラです。
ものすごくよかった!!
気持ちが揺れて、昂ぶって、その速度にもその切れ具合にも、その音のバランスにも、終始ドキドキさせられました。
なんというバランス! なんという美しさ!
ごもごもした響きは無くて、前から後ろまでストーンと通される何かを感じました。

ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125《合唱付き》
さて、期待の第9番。
世界最高峰の合唱団・スウェーデン放送合唱団が出てきたときはびっくりした。
あれ、これだけ?
いつも見てる第九だと、ずらずらずらーとオーケストラの後ろに何重にも重なっているのに。
すごい。これだけなんだ・・・・・・。

そして、第九はあの第九とは違うところで音が鳴っていた気分です。
そうか、これが「ベートーヴェンの第九」なんだと思いました。
1年前に聞いた、「歓喜的第九」とは違う、知性や理性を感じる第九。
それだけに、お祭りごとのような華やかさは無いような気もしたけど、浮ついていることのない響きを聞いた気がしました。

ただ、残念だったのは・・・・・・。
私が、何故か第3楽章で仕事のことを思い出してしまったこと!!
何故! 自分でも自分を呪いました。
前日出した見積もりが、自分の思いよりも6万ほど高くて、何度か上司に言ったんだけど、「これで行く」と押し切られたことを、なぜか第3楽章で鮮やかに思い出してしまって(笑)。
それから最後まで頭にこびりついて離れなかったんですよぉぉぉ!!

あまりにも興奮しすぎて、頭が平常状態を求めたからかもしれません(つまり、仕事時ね)。

あと、気になったのは、第4楽章が始まると同時に、合唱団の向かって右のほうの人が、「ソプラノやメゾソプラノ、テナーやバス担当の人がなかなか来ないなぁ。おかしいぞ?」というような仕草を何度も何度もしていて、私も「なんで出てこないの!? トラブル?」とかとむっちゃ気になってしまったんですねー。
それもますます私の頭を冷静にしていきました。

そんな頭にも、こびりつくほど演奏は素晴らしかったです。しばらく身動きできませんでしたよ(笑)

でも、やっぱり願わくば、仕事のことは忘れていたかった。
頭が再度見積もりとか始めるんだもん・・・・・・。ううう。

スクロヴァチェフスキ指揮 ザールブリュッケン放送交響楽団 兵庫公演

スクロヴァチェフスキ指揮 ザールブリュッケン放送交響楽団 兵庫公演
スクロヴァチェフスキ 兵庫公演

【とき】2006年12月6日(水) 開場 18:15/開演 19:00
【ところ】兵庫県立芸術文化センター 大ホール
【指揮】 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
【演奏】ザールブリュッケン放送交響楽団
【曲】
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」op68
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」op.67

2年前にN響アワーで、スクロヴァチェフスキ(以下敬称略。心の中では愛情をたっぷり込めて、「お爺ちゃん」と呼んでいます)の振る第5番「運命」を聞いてから、この指揮者の大ファンになりました。
その日は、友人と焼肉を食べに行く約束をしていて、予定がそのままであれば、決してN響アワーを見ることはなかったと思います。
それが、まさに運命のように起こった腹痛。焼肉を食べにいけないことを呪いながら、不貞寝をし、さらに痛くなるお腹を抱えてリビングに行ったら耳に飛び込んできた、ベートーヴェンの「運命」。
たまたま父が見ていて、たまたま私が通りがかり、そのときに一瞬にして引き込まれてしまったのでした。
まさに運命でしょう!

それから、スクロヴァチェフスキの紡ぎだす、なんとも言えない緻密で美しいバランスの虜になっていったのでした。
きちんと制御された各楽器の音、音の強弱から出るダイナミックさ、ロマンチックさ。
美しさをそのまま美しく伸ばして広げ、響き渡らす。
本当にオーケストラに美しい歌を歌わせることのできる指揮者だと思います。
本当に大好きです!

2006年は、スクロヴァチェフスキと手兵・ザールブリュッケン放送交響楽団が、ベートーヴェン・チクルスをオペラシティで行うと聞いて、じだんだを踏んだものでした。
絶対聞きたい5番。そして、聴いてみたい9番。
これが月と金と、なんとも休みの取りにくいところに入っていて。泣く泣く5番を断念。9番だけを東京まで聞きにいける休みの取り方を考えていたのです。
その後、兵庫にやってくると知り、かつ、演目が第5番第6番と知り、狂喜乱舞しました。平日だろうが行く。半日有給とって行く!
片道3時間だろうがなんだろうが、行きます!
と、誓い、こんな機会は今後ないかもしれないと、ファンレターを英語でしたためて、持参したのでした。

さて、今回は一人で行ったのですが、席、かなり前でした。
チケット頼んだときは丁度いい場所だと思っていたのですが、そのときの座席表に書かれていた前の4列が、隠し席みたいなのだったのかな? えっらい前になってしまいました。前から6列目。ううーん、あと4列ほどさがりたかったなぁ。

そして、ゾクゾクと埋まる席に反して、ぽつんと空いている私の隣。
その横で、始まる前からの興奮状態と、コンタクトで左目が痛くなったので、涙が出てきて拭う私。
なんとなく、「一緒に来るはずだった彼と別れて一人涙している様子」に見えるんじゃないかなぁとか思っちゃったり。
そんな風にくだらないことでも考えてないと、暴れそうなぐらい興奮してましたわ。

さて、本題。感想に参ります。

ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」op68
私、「田園」があんなにエキサイティングな曲だとは思っていませんでした。
始まりの美しさにうっとり。演奏している人も、本当に幸せそうな笑顔で吹いておられました。
とくにチェロの一番前、向かって左の方。それから、第2クラリネットのオジサマ。
にこにこしてたねぇ・・・・・・。こっちまで嬉しくなるようなニコニコぶりでした。
そういう私も、演奏を聴いているとあまりにも幸せで、もうニコニコ。

そして、びっくりしたのは第4楽章。
確かに題にも「雷鳴・嵐」というようなことが書いてありますが、本当にカミナリに聞こえました。
ものすごい迫力に、もう涙が出そう・・・・・・。
そして、その雷が段々遠くになっていき、やがて小鳥達が歌いだす。
その情景がそのとき初めてくっきりと目に浮かんだんです。すごい。こんなこと滅多にないですよ。

もう、「田園」だけで思いがはちきれそうになり、そして、終わった瞬間にもう何も考えられなかったです。
鳴り止まない拍手。まだコンサートは終わっていないのに、ずーっとずーっと拍手の音は途絶えませんでした。

休憩時間に、ビュッフェにいったりしてうろうろしていたら、口笛が聞こえてきました。
「田園」の一節でした。
心に残っているんでしょうね。なんか、ほほえましかったなぁ。
私、口笛ふけないので少しうらやましかった・・・・・・かな?

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」op.67
そして、期待の「運命」。
始まった瞬間に「そうだ、あとは運命だった」とか思っちゃった。実は、「田園」がすごくてずーっと引きずってたみたい。
で、始まったら始まったで、しっかりと心はつかまれましたね。
第1楽章の辛さに引きずられ、音の響きのかっこよさに、感激しすぎて涙がボロッと出てきました。
すごい。今、私、ちゃんと聞いてるんだ。この「運命」を。
駆け足すぎて、ホルンがついて行ってないように聞こえたり、ちょっと荒いかなぁと思ったけど、ものすごい気迫に飲み込まれてしまいました。

第2楽章とか、本当に美しいね。丁寧な構成が本当に上手いなぁって思ってしまいました。
第3楽章の冒頭とか、ホルン、よく頑張ったっていっつも思ってしまう。あんなの怖くて怖くて。
そして、第3楽章の終わりから第4楽章の繋ぎにかけての、あの期待感。
第4楽章の始まりの大爆発は、もう少しあったほうが好みだけど、でも、その後のヴァイオリンの歌が。
歓喜に溢れたあの歌が、気持ちよくて!
終わりまで、本当に「うわー。うわー!」って何度言いたくなったことか!
口は確実にぽかーんと空いていたと思いますよ。

終わりまではすごい早かったですね。

終わったあとは、ブラボーの嵐でした。
私もいいたかったけど、あれを言うには技術がいる気がします。歌舞伎の「○○屋!」みたいに(笑)

スクロヴァ&ザールブリュッケンの第6番と第5番はCDで持っていて、今まではそのCDで大分満足していたけど、今はもう無理。
聞いた音が未だに頭に響き渡ります。
幸せ・・・・・・。

帰りの電車で、隣の奥様に声をかけられました。
その奥様とその旦那様もコンサートに行っておられて、私のコンサート袋を見て声をかけてきてくださったみたい。
「よかったわね縲怐vと。
そのお二人はよくコンサートに行かれてるけど、スクロヴァチェフスキとザールブリュッケンは初めて知ったそうな。
「空席があってもったいなかった」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
スクロヴァチェフスキの名前も、覚えておられたしね(笑)

金 聖響(指揮)&大阪センチュリー交響楽団

モーツァルト生誕250年記念特別企画第2弾
金 聖響(指揮)&大阪センチュリー交響楽団

【とき】2006年11月27日(月) 開場 18:00/開演 18:30
【ところ】和田山ジュピターホール
【指揮】金 聖響
【演奏】大阪センチュリー交響楽団  川井綾子(ピアノ)
【曲】
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調 K.525
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」 ハ長調 K.551

生音は実に1年ぶりです。
和田山ジュピターホールは、去年、西本智美&大阪シンフォニカーに聴きにいった以来です。
今日は仕事を定時で切り上げて、その時聴きに行ったメンバーと一緒に再びです。

指揮者はちょっと気になっていた金聖響さん。
さてさて、ひさしぶりの生音。
あまり好きでないモーツァルト(笑)どうなることやら。

仕事が終わってから向かったので、会場に入ったのは結構ぎりぎりでした。
いや、それよりも気になるのはこのお腹のすき具合だったりして(笑)
でも、何かを買って食べる余裕はありませんでした。
会場に行ってお手洗いに寄って出てきたときには、開演前のブザーが鳴ってましたからね。
結構ぎりぎりだったんですね縲怐B

アイネ・クライネ・ナハトムジーク
有名な曲なのにちゃんと通して聞くのは初めてかもしれません。
久々の生音に始まってすぐに「じーん」。弦の音って大好きなんですよ。
それが、本当に空気を作っているという感じがして、しっかり震えも伝わってくる。

「ああ、生音だー!!」

そして、金聖響さんの指揮は、テレビでも見たことがなかったので、本当の意味で「初めて」。
すっごいですね。
なんか、その手の動きにあわせて音の溶け込んだ空気が動いてるって感じがしました。
アイネ・クライネ・ナハトムジークは、間に合わなかったら聞けなくてもいいけどなぁとか思ってたんですが、聞けてよかったです。

ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
モーツァルトが作曲した数々の協奏曲の中でも数少ない「短調」の曲だそうです。
ピアノ協奏曲は、あんまり期待せずにいたのですが、結構良かったです。
すっごい綺麗なピアノの音。零れ落ちるような軽やかさで始まったときには、ほっと息が漏れました。

ものすごく感情に食い込んで揺さぶるような演奏ではなかったのですが(モーツァルトだしね)、終始とにかく美しい音色に聞きほれてしまいました。
はー、なんであんなに軽やかな音が出せるんだろうなぁ・・・・・・。

交響曲第41番「ジュピター」 ハ長調 K.551
正直言って、『やられたー』と思いました。
本当、こんなにカッコイイ「ジュピター」・・・・・・いや、こんなにカッコイイ「モーツァルト」聞いたことない!!

第1楽章の始まりで、気持ちつかまれました。
カッコイイところと優しいところ、ぐっと締まるところとふわっと包み込むところ。この差にどんどん引き込まれました。
オーケストラから音を引き出し、包み込み、客席に届ける聖響さんの指揮にも感動してしまいました。
しかし、途中で私のほうに異変が。
喉がコソコソするのです。痒い。むずむず。
咳が出る!!
でも、咳は出したくない!! という葛藤に気をとられてしまいました。
ごめん! 一回だけ咳させて!!
と、耐え切れず咳してしまいましたよ・・・・・・。うーん、こんなこと滅多にないんだけどなぁ。
しかし、いいところで咳するの我慢するのって大変ですね・・・・・・。できるだけ大音量のところを狙ってみたけど(笑)

第2楽章も第3楽章も、ものすごいよかったけど、やっぱり第4楽章には圧倒されました。
感極まってしまいました。
特に、途中に出てくるホルン。あれ、よくあれだけの音をあの音の頂点で出したなぁ。それにぐっと心つかまれ、あとは音の美しい響きとうねりになすがまま。
コントラバスの音もすごーくかっこよかったー!!
モーツァルトって広いんだなぁ。すごいなぁ。
そう思いました。

一緒に行った会社の後輩は、普段はまったくクラシックを聞かない子なのですが、二人で「よかったー!よかったー!」とハイテンションになりながら帰りましたよ。
もう一人の同僚は、結構冷静でしたが(笑)。

そして、金聖響さんの指揮で、もっともっといろんな音楽が聞きたい!と思いました。
ベートーベンとか、マーラーとか!!
すごいファンになりそうです。素敵!!

芸術文化センター管弦楽団デビューコンサートシリーズ1 佐渡裕/第9交響曲

【とき】2005年10月29日 開演14:00
【ところ】兵庫県立芸術文化センター
【指揮】佐渡裕
【演奏】ソプラノ — マリア・コスタンツァ・ノチェンティーニ
    メゾ・ソプラノ — 手嶋 眞佐子
    テノール — ポール・ライオン  ※独唱者が変更になりました。
    バリトン — キュウ=ウォン・ハン
    合唱 — 神戸市混声合唱団・オープニング記念第9合唱団
【曲】ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 「合唱付」 op.125

兵庫県立文化芸術センターが10月22日にオープンし、そのオープニングコンサートで第九をしているので、今日、行って来ました!
半年前にチケットを買って、楽しみにしてました。
姉と言ったのですが、コンサートホールはとても綺麗でしたよー。内部は深い色をした木作りで、優しい印象を受けました。

西宮北口駅から徒歩2分とありましたが、2分どころか、駅と連絡橋でつながっていました。すごいなー。

演奏は兵庫芸術文化センター管弦楽団。県下で始めてのプロオーケストラなんじゃないかなぁ。
募集要項が35歳以下というフレッシュな楽団。
名称募集していたけど、そのときには愛称は決まってなかったけど、「PAC」だそうです。「パック」。かわいいな。

ホールについて、チケットをちぎってもらったすぐ右に人だかりが。
何だー?と思ったら、そこには佐渡さんが!
ええっ、こんなに近くに生・佐渡さーん!?

どうも、なんか挨拶に出てこられてたみたいで、チョット前まで一緒に写真撮影なんか出来たみたいでした。
私がついてすぐに「お時間デース」で終わっちゃったんですが、目の前を通りましたよ!

思ったよりも大柄で、思ったよりもやせておられました。
テレビは太って見えるのかねぇ。

さてさて、肝心の演奏ですが。

・・・・・・うーん。今後に期待って感じですかね。

おもしろかったのですが、なんか、こう・・・・・・手放しで「ブラボー」といえる感銘が受けれず。

というのが、結構「大雑把」な感じがしました。
私は、勢いでもっていくよりも緻密な音の構成の上で奏でられる盛り上がりが好きだからなのかもしれませんが。

佐渡さんの印象が、おおらかでダイナミックで・・・・・・という感じがあるので、よくも悪くもそんな雰囲気。
まだ、生まれて間もない楽団だからってのもあるんだと思うんですよね。
なんか、バラバラっていうか。もごもごというか。
空白に音が残ってしまってる人がいたり、
がんばってるのは分かるんだけど、特定の楽器が大きすぎて気分をそがれたりってのがあったなー。
(ピッコロとオーボエががんばりすぎ)

ホルンは、1番よりも4番の方が音がいいなーと思ったり。
フルートがイマイチだなーと思ったり。
ヴァイオリンの音にもっと深さが欲しいなーと思ったり。

やっぱり若いからかな。

独りよがりな意見かなと思ってたけど、やっぱり例の如く、姉と意見が重なったので、そうだったのかなぁと思います。

けど、楽団の雰囲気とかは好きなので、今後に期待。
今回は合唱付きだったので。今度は楽団だけの演奏を楽しみにします。

年に8回ぐらいの定期演奏会があるみたいですし。
あと、再来年の1月には「ジャナンドレア・ノセダ」が振るらしいので! これは是非行かねば!と思っております。

ホール的にはどうなんだろう?
京都コンサートホールよりは響かず(あれは、もしかして響きすぎなのだろうか? 好きだけど)、神戸こくさいホールよりは響く感じがしました。

最初は「届いてこないなー」と思ったけど、2楽章あたりから、「ああ、来てる来てる」と思ったので、慣れですかね?

うん。また、行きたいかな。定期演奏会に是非足を運びたいと思います。

西本智美&大阪シンフォニカー交響楽団演奏会

【とき】7月3日 開演15:00
【ところ】和田山ジュピターホール
【指揮】西本智美
【演奏】ヴァイオリン:磯 絵里子
    大阪シンフォニカー交響楽団
【曲】グリンカ:歌劇「リュスランとリュドミラ」序曲
   チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
   チャイコフスキー:交響曲第5番

また、チャイコフスキー。しかも第5番。 滅多に交響楽団がやってこない田舎としては、そう贅沢は言ってられないのデス。
そして、チャイコフスキー第5番もチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲も大好き!
西本智美さんって、どうなんかな縲怩ニ思いつつも、近くで(※注 ここらへんでは車で2時間以内は近くです)聞けるんだから文句はない!!
いざいざ。

今日一緒に聞きに言ったのは職場の同僚と後輩。「交響楽団とか吹奏楽団とか聞いてみたい」と言っていた後輩と、この前ふと「ベルリン・フィル聞きに行きたいんだー」
なんて言ってた時に、なんか真剣に「そういうのは機会があったら行ったほうがいいって!!」と熱弁してくれた同僚を誘ってみたのです。
特に後輩は交響楽団は初めてらしい。

西本智美さん効果か、それとも田舎のクラシックファンが結集したのか、席は満席。
こんなこと、ここらへんじゃ珍しいのか、スタッフの人が興奮気味に「朝に8席残ってたけど、全部売れたよ!」なんて話してた。
あいにくの雨で、傘差すのも面倒。駐車場も開場15分前でも結構一杯。うーん。
このホールの前は1時間ぐらい前に来て、近くのショッピングセンターで時間をつぶしたりしたほうがいいのかもしれないなぁ。

同僚が渋滞に巻き込まれてちょっと遅めに到着。でも、席に座ってから始まるまで、丁度いいぐらいの時間だったかな?

ステージで音だしするメンバーをぼけーっと見つつ、ときどき耳に入ってくるヴァイオリン協奏曲の断片にどきどきしつつ、待つ。

ずらーっと揃いだすメンバー。若干女性多め?
第1ヴァイオリンなんて、男性は1名。ホルンも4人中3人が女性。
はー。女性が多い楽団って珍しいなぁ・・・・・・。
と思いつつ、颯爽と出てきたのは西本智美さん。
私の席は後ろの方だったので、顔はあまりよく見えなかったけど、すらーっとした長身が爽やかでカッコイイ。同僚なんてパンフレットの写真見ながら、「ほらほら、テラちゃん、この人、王子様みたい。どう?」
って言ってたので、「その人、女性だよ」と言ったら。「女の人なんだぁ」って言ってたぐらい、写真もなんか爽やかなかっこよさだよね。
さぁ。今回のコンサートは序曲から。
聴いたことのある曲だなぁ。これがグリンカかー。と、とってもノリの良い、序曲らしい曲でした。
結構好きです。

そして、待っていました。チャイコのヴァイオリン協奏曲!
生は2回目ですー。
磯絵里子さんが、どんな音を聞かせてくれるのか。わくわく。わくわく・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・んー・・・・・・。
んー。
・・・・・・日が悪いかな。雨だし。きっと。
高音は外れるわー、音が上手に鳴ってないわーで、なんかすっごいハラハラしながら聞いてしまった。
やっぱり雨とか関係あるのかな?

まぁまぁ、気を取り直して。交響曲の第5番。
よかったです。
フィラデルフィアよりも、金管が安定していて、ぜんぜん楽しく聞けましたっ!
さすがに、第2楽章とかの途中の余韻は京都コンサートホールのほうが、空間に引き込まれそうな美しさがありましたが、それ以外は結構よかったです。
とくに第2楽章のホルンソロの美しさ。
あの柔らかい音は、モスクワ・フィルとムラヴィンスキーの第5番に近いです。
ホルンらしいというよりかは、私的にはホルン「らしくない」音だと思うんですけど、「美しくて柔らかい音」です。
別に「ホルンらしくない」音が悪いわけじゃないんです。「ホルンの音」ですしね。むしろ、第2楽章がああいう音で始まると、ロマンティックですよねー。
という感じ。ホルン、うまかったなぁ・・・・・・。いい音だった。
ああいう音を聞くと、ホルンの音がオーケストラで重要な理由が分かる気がするなぁ。

あとは、第2楽章のCMとかで使われるほうのメロディがすごく綺麗で、目がうるうるとしてしまいました。
あんなにあのメロディを意識したのは初めてかもしれません。CMとかで使われている曲という印象よりも、その美しさのほうに気がいきましたもんね。

第4楽章もすごく盛り上がってよかったです。
何度か指揮台が音を立ててたので、せっかくいいホールなんだからもっといい指揮台買えよ、とか思ったりもしましたが。
最後のほうのトランペットとホルンもがんばってました。
まぁ、がんばってるかどうか、ハラハラして聞いちゃうあたりで、ちょっと失敗かもしれませんが。
でも、本当、気持ちよかったです。

大阪シンフォニカー交響楽団、なかなか好きかも縲怐B

と思いつつも、帰ってN響を聞いたりすると、「やっぱN響ってうまいんだなぁ」と再実感したりもしました。
なんか音がね。だまだましてないっていうか。もこもこしてないっていうか。
あ、それはホールのせいか?

でも、ジュピターホール。意外に良い。
また何か楽団が来たら、行こうっと。

ちなみにその日のアンコールは『白鳥の湖』より「白鳥の踊り」でした。

フィラデルフィア管弦楽団

【とき】5月21日 開演119:00
【ところ】京都コンサートホール
【指揮】クリストフ・エッシェンバッハ
【演奏】ピアノ:ラン・ラン
    フィラデルフィア管弦楽団
【曲】チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
   チャイコフスキー:交響曲第5番

3ヶ月ほど前から楽しみにしていた「フィラデルフィア管弦楽団」の演奏。姉と二人、車で向かいました(亀岡まで3時間・・・・・・くわ縲怐j

聴きたかったのはチャイコフスキーの第5番なんだけども、有名な国外の楽団の生演奏は初めてなので、とても楽しみにしていたのです。

演目はチャイコフスキーのピアノ協奏曲の第1番と交響曲第5番。
チケットを買ったときは「ラン・ラン」というピアニストを知らなかったのですが、その後たまたまラジオで聞いていたピアノ協奏曲第1番の鮮やかさに心惹かれて、ピアニストの名前を確認したら「ラン・ラン」だったということもあって、とっても期待しておりました!

席は・・・・・・楽団の後ろという指揮者は見えて面白いけど、音は逆方向に飛んでいくんだろうなぁという場所。
それが、ちょっと残念だったかな。

まず、ピアノ協奏曲。
ラン・ランの雰囲気が違う?・・・・・・あ、髪が伸びてる・・・・・・。

ピアノ協奏曲は今まで「イマイチ」とか思ってましたが、今日のは結構楽しめました。
これで前の席なら、さらに楽しかったんじゃないかな。
白熱の第1楽章に、終わってから拍手が起きてしまったのですが・・・・・・ご愛嬌ですね(知らなかっただけかな?)。

で、後ろの席の面白いところは指揮者やソリストの顔がよく見えるということ。
さらに、私はステージ向かって右よりの席だったので、ラン・ランの手元がむちゃくちゃよく見えるんですよ。
それもおもしろかった。
ラン・ランがときよりオーケストラをにこにこしながら見てたりしてね。すごく雰囲気がよかった。
「うっわー」というような感動はなかったのだけど、でも楽しかったですわ。

強いて言うと、楽団の方は・・・・・・トランペットが。
うーん。トランペットがなぁ・・・・・・。
まぁ、間違えると目立つ楽器ではあるけど。でもでも、なんか、もう少し集中して欲しかったなー。

終わった後に、ガッツポーズしてエッシェンバッハとコンタクトとってね。
エッシェンバッハを讃えるようなポーズしたり。
ラン・ランは若いときからエッシェンバッハと交流があったみたいだし、だからこんな演奏になったのかなぁなんて思いました。

アンコールは「朧月夜」。
後ろに座ってたお客さんが「何? 菜の花だっけ?」とか呟いておられたのが、ちょっとおもしろかったな。
この「朧月夜」も素敵だった。涙で目の前ぼやけたね。

さてさて。休憩を挟んで、まってました「第5番」。
「ゲルギエフ」「スクロヴァチェフスキ」「ムラヴィンスキー」とCDで聴いてきたこの第5番ですが・・・・・・どんなのが聞けるかなぁ縲怐B

始まった第1楽章。
ものすご縲怩ュ情感たっぷりな第1楽章でした。
エッシェンバッハって、容姿からくる印象では「マーラー」とかのほうが似合いそうなのに、案外こういうの得意なのか!?とか思いましたね。

そして、ホルンソロを楽しみにしていた第2楽章。
肝心のホルンソロはまぁまぁ。
だけど、それ以外の盛り上がりが最高でした。
頭の中にぐわーっと来て、感情をゆすぶるんです。
弦の音が半端じゃないですね。
余韻もとても美しかった!(なにより余韻のところで雑音がたたなくてよかった)

しかし、第3楽章からは、なんか印象がないんですよ。
崩れたのかな? なんか、ハラハラしてしまいましたから。

そして、肝心の第4楽章。
あれは、いただけない。
金管がいかん。
あの音はいかん。
だけど、弦は美しいし、木管もよかった。
とくにクラリネットは、むちゃくちゃ綺麗でした。クラリネットってあんなにいい音が出るんだ縲怐B

最後のトランペットとホルンの掛け合いで、ホルンがやらかしてしまったので、残念でした。

でも、全体的にとても「いい響き」が聞けてよかったです。

ま、もう少し言えば。
演奏終わってちょっと余韻が聴きたいなってこと。
終わった瞬間に、たっかい声で「ブラボー」はなぁ・・・・・・。
ほんまに聞いてたんか?
本当にいい演奏なら、一瞬動けなくなると思うけどね。
・・・・・・いい演奏じゃなかったってことかな・・・・・・。

前の席に座っていたおじいさまが、とてもクラシックお好きなようで、身を乗り出して聴いておられた姿に、とても嬉しくなりました。
帰りに奥さんに「また来なくちゃなっ」って言っておられた。
うんうん。わかるよ、その気持ち。

あとは、ふだんクラシック聴かない姉でも「金管イマイチ」「トランペットとトロンボーン割りすぎ」「クラリネット上手い」って言ってたので、そこらへんは私の感想も的外れじゃなかったかなぁという気もしたりしましたね。

車の中で「スクロヴァチェフスキ」の第5番を聞いてみたのですが、「違う曲に聞こえる」だそうです。
普段クラシック聞かない人の意見って、率直で面白いですね縲怐B

フジ子・ヘミング&モスクワ・フィルハーモニー交響楽団

【とき】4月3日 開演14:00
【ところ】神戸国際会館こくさいホール
【指揮】ユーリ・シモノフ
【演奏】フジ子・ヘミング
    モスクワ・フィルハーモニー交響楽団

初神戸国際会館こくさいホール。
とは言っても、私が行ったことあるコンサートホールといったら、京都コンサートホールと尼崎アルカイックホールと岡山のシンフォニーホールですが。
とはいっても、尼崎アルカイックホールは吹奏楽の県大会で出ました。2回ほど。

コンサートの楽しみって、コンサートホールの非日常空間っていうのもありますので、楽しみにしていたのです。
京都コンサートホールは、みなさんおとなしい感じ。大人な雰囲気があるのですが、今回はフジ子・ヘミングのコンサートってことで、普段あまりクラシックを聞かない方もいらっしゃったのか、ちょっとざわついた雰囲気でした。

さて、フジ子・ヘミング。
姉が職場で安くチケットが手に入るからということで、行ってみました。
3000円ほど安くなったのかな。

グリーグのピアノ協奏曲か、ベートーヴェンのピアノ協奏曲《皇帝》か、当日にならないとわからないということでしたが、私はすっかりグリーグだと思って、うかれまくっておりました。好きなんです、あの第2楽章。
だから、当日のパンフをみてちょっとがっかりしました。《皇帝》だったから。

まぁ、でも生音だ。喜べ! ってことで、うきうきしてましたけどね。
あと、モスクワ・フィルの単独演奏が シェヘラザードだって聞いていたのですが、フランクの交響曲かシェヘラザードと記述されていたのです。
私、フランクの交響曲大好きなので、それで一気にテンションはあがりました。
願わくば、フランクを!!

コンサートはじまりました。
私たちの席は1階のうしろから3列目、左側。
ちょっとステージからは遠いです。
こくさいホールは濃い茶色の木目のホールで、赤い布の張られた座席がとてもかわいかったです。
あのボックス席(なんて言うのでしたっけ? 壁から張り出したような席です)が、まるい曲線を描いていて、やわらかいイメージを持ちました。

フジ子・ヘミングさんは、ちょこんと見えました。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲《皇帝》。
すみません。
半分寝てました。
あはは。正直あまり好きじゃなかったみたい。
こじんまりした印象があって「がんばって聞いた」というイメージがあります。
うーん。なんだろ。音響がわるいのかな。遠くで鳴ってる感じがしました。

ただ、アンコールにこたえてくださって、流れ出したリストの「ため息」にはしょっぱなから鳥肌が!
フジ子・ヘミングさんの演奏でCDで聞いたことがありますが、その演奏よりかは情緒たっぷり。やさしく悲しい音に、もう体がぞくぞくー!っと。
そのあと「ラ・カンパネラ」も弾いてくださいました。すっごいよかったのに、最後、音が終わるのをまたずして拍手→ブラボー!!
気持ちはわかるけど、ちょっと余韻をくれよぉ・・・・・・。

うーん。フジ子・ヘミングさんのコンサートは、単独で聞きたいなぁと思いました。
モスクワ・フィルが悪いわけじゃないんですよ。

前もピアノ協奏曲を聞きに行ったけど、そのときもあんまり楽しくなかった。
姉曰く「あんた、弦の音が好きなんでしょ」でした。
そーだなぁ・・・・・・。ヴァイオリン協奏曲のときは、のめりこめたんだけどなぁ。

後半はモスクワ・フィルの演奏でした。
始まったのは、フランクの交響曲。
おもわずガッツポーズしてしまった・・・・・・。

すっごい良かったです。やっぱり生はいいなぁ。
あまり加速のない、どっしりとした第1楽章でしたが、第3楽章は本当に美しかった!

アンコールはおそらく「シェヘラザード」から3曲もしてくださいました。
おそらくってのは、2曲しかわからなかったから。2曲は「シェヘラザード」だったから、あとの1曲もそうだと思うんだけど。
ヴァイオリンソロもすばらしかった。
結局、予定の曲をほとんどしてくださったんだなぁと。

3曲アンコールをしても拍手は続いていたのですが、指揮者のユーリ・シモノフさんは譜面台から譜面を取り上げて、譜面台のほこりをさっさと払って、「もうないよ縲怐vのジェスチャー。
すっごいユーモアのある方でした。好きだなぁ。

うーん。ひさびさのコンサート、よかったです。

ただ、やっぱりコンサートのマナーは・・・・・・。
紙をカサカサいわせたり、小銭をチャラチャラ鳴らしたり。
時期的に花粉症の方がいて、これは仕方ないのですが・・・・・・。
気持ちのいいソロの終わりかけに、盛大なくしゃみとか、タイミング悪いんだなぁ。
仕方ないってのはわかるけど、せめて小銭や鈴の音には注意していただきたいな。

ま、どのコンサート行っても、いっつもそんな風に思っちゃうんですけどね。