カテゴリー別アーカイブ: エルガー

サー・エドワード・ウィリアム・エルガー(Sir Edward William Elgar、1857年6月2日 – 1934年2月23日)

エルガー:エニグマ変奏曲,op.36

主題と14の変奏で彩られたこの曲のうち、この曲との出会いにもなった「変奏9」の「ニムロッド」は、映画「エリザベス」の重要なシーンでも流れます。

気持ちの揺さぶられる荘厳で美しいメロディが、私はとても好きです。
何度聞いても、涙腺が緩みます。
そのニムロッドがきっかけで、エニグマ変奏曲に大変興味が沸いて聞いてみたのですが、今ではこの曲の全てが大好きです。
様々な表情を見せてくれ、様々な思いを語りかけてくれるような気がします。

ちょっと面白いなーと思ったのが、変奏11。大聖堂のオルガニストとその愛犬のブルドックを描いたそうです。
冒頭の3小節が土手を駆け下りて急流へ飛び込む犬を描いたとか。
なんか、その後の犬が気になるのですが(笑)

そして、変奏14のフィナーレの見事なこと!
フィナーレはエルガーの自画像だそうですが、まぁ、見事に盛り上がって終わったなぁ。気持ちいいぞー!!と思います(笑)。

この変奏の一つ一つが、エルガーの愛する人、友人、知人を表しているというのは有名なエピソードですが、それを照らし合わせて聞くと、エルガーの人柄が暖かく柔らかく感じられます。 伝記の一つも読んだわけじゃないんだけど、なんか、すごく親しみがわきますね。
勿論、エルガーの意図にこだわる必要はなく、自分なりの楽しみ方を見つけられるというのも魅力です。
ただ、やっぱり特に変奏1が愛妻に当てたものってのも、やっぱりおしどり夫婦だったんだなぁとか。思って思わず微笑んでしまいます。
(2006.4.2 記)

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情報変更の可能性があります。必ず各楽団・各ホールのHPで情報をお確かめ下さい。
2011年
探し中です。情報がありましたら、是非教えてください!

エルガー:愛のあいさつ

『のだめカンタービレ』6巻より。会話の一部にしかでてこない曲ですが、名曲かつ有名!ですよね。

去年の定期演奏会のサックス四重奏で演奏されたのですが、そのときの曲紹介の原稿を書くためにいろいろと調べました。
エルガーがピアノの生徒として出会った8歳年上のアリスのために作曲したそうです。
このアリスは上流階級の女性で、当時有名でもなんでもなかったエルガーにとっては高嶺の花。
周囲に反対されまくったのを押し切って結婚しました。
エルガーというと、「おしどり夫婦」というのでも有名ですが、彼女を思って作った曲がこれなら、本当に愛しく思っていたのだなぁと、 ほんわか幸せな気持ちに浸れるのです。

『金色のコルダ』というゲームでも、ラストにお目当ての人に愛の告白をするために弾く曲、というような扱いになっております。
これが、私的には違和感がありまして・・・・・・。恋の告白にしては、穏やか過ぎるというか、達観しすぎている曲だなぁとか思ってしまうのです。
いや、私の恋愛感や曲への感想が入ってるので、勿論一般論ではないと思いますよ。
エルガーの「愛のあいさつ」は、人としての愛というか。 全ての愛というか・・・・・・。全て包み込んで「君が大切なんだよ」というような曲に感じられるのです。
だから、この曲がアリスのために作られたのなら、本当にエルガーは「たった一人の人」に出会えたんだなぁとか思います。

あー曲の感想じゃなくなってきましたね。
さて、この曲ですが、最初はあまり好きではありませんでした。
だけど、今では大好きな曲です。
私はこの曲を聞くと、いつも春の日差しを思い出します。
雪解け水の音、雲ひとつ無い空、山の残雪に反射する太陽の光、小鳥の鳴き声。
雪国に住んでいるから、この曲にある「きらめき」をそういう「春」に投影してしまうのかもしれませんね。

(2006.1.29 記)

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エルガー:ヴァイオリン・ソナタ イ長調

『のだめカンタービレ』6巻【二ノ宮知子】「千秋先輩とのだめのデュエット」 千秋先輩がおじいさんのために最後に弾いた感動の曲ですね。
聞いたことなかったのですけども、三善家一家が衝撃をうけるような演奏が、どんな曲なのかを知りたくて買ってみました。

そうですねー。私もエルガーというと「威風堂々」ぐらいしか思い出せない口です。ちなみに「威風堂々」は吹奏楽でやりましたが、吹いてて大変気持ちのよいひとときを過ごしたことを思い出します。ホルン、おいしいじゃんね、あの曲。
また、「威風堂々」というとコンサートでイギリスの方々は立ち上がって一緒に歌ってたシーンを思い出します。本当に愛されている曲なんだなぁと。

そんなエルガーさんが作った曲でしょ? 想像つかなくて。
ピアノとヴァイオリンでしょ? 勝手にすっごいメロドラマ縲怩ネ曲を思い浮かべてたんですけどねー。まったく違いました。
冒頭から 激しいぐらいのヴァイオリンのメロディと、折り重なるようなピアノの音。のだめカンタービレでも、この曲の始まりは、ものすごい素早く力強い弓の動きが描かれているんですけど、その通りの音。一気にその場の空気を鷲掴みにするような始まりです。

のだめが「フランクのヴァイオリン・ソナタ、かっこよかった縲怐vって言って、二人でヴァイオリン・ソナタを演奏することになるんですけどね。確かにフランクのヴァイオリン・ソナタもかっちょいいです。けど、エルガーのヴァイオリン・ソナタはものすごくかっこいいです。でもって、切ない。ヴァイオリンの高音とか、本当に切なくなります。そこにピアノが優しく入るんですよね。ときどきピアノが切なく鳴って、それを助けるようにヴァイオリンが入ったり。
とても綺麗な音をずっと聴いている感じです。じっくりと目を瞑って、その音の切なさに身をゆだねていたいなーという感じでしょうか。はい。

(2004.5.30記)

聴いたCD

フランク&エルガー:ヴァイオリン・ソナタ

フランク&エルガー:ヴァイオリン・ソナタ

演奏: 五嶋みどり, マクドナルド(ロバート)
ソニーミュージックエンタテインメント – 1997/11/01

五嶋さんというと、私でもしっているヴァイオリニストですね。このジャケットは、気合たっぷりの五嶋さんと比べて、ピアノのロバートさんの目がうつろなのが気になりますが(笑)。
比較対象がないのでなんともいえませんが、とても綺麗な演奏です。何度も聞いてるんですけど、ひとまず「もう一回」と思います。
やっぱり冒頭がかっこいいなぁ!
(2004.5.30記)

その他のCD紹介(Amazonより)

朝の歌~エルガー作品集
朝の歌~エルガー作品集

演奏: 加藤知子, 江口玲

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