カテゴリー別アーカイブ: シューマン

ロベルト・アレクサンダー・シューマン(Robert Alexander Schumann, 1810年6月8日 – 1856年7月29日)

シューマン:《マンフレッド序曲》op.152

「のだめカンタービレ」の第8巻より、RSオーケストラ最初の演奏会の曲です。

「苦悩と絶望と激動の人生」というあおりからして、「私好みかも縲怐vと、楽しみにしていた曲です。はい! 暗い曲、重い曲、しんどい曲、ダイスキです!

CDの曲説明より・・・・・・「バイロンの劇詩『マンフレッド』は、放浪の旅を続ける多情多感な主人公の青年が、黄泉の国で彼が棄てた愛人のアスタルテの霊とめぐりあい、その許しを受けて魂の救済を得るという物語」だそうです。
多情多感な青年に愛人がいて、しかも棄てたというあたりから、私には理解不能なのですが・・・・・・文化の差でしょうか。

この序曲は聞いていて、とても感情を揺さぶる曲だと思います。ときおり悲しく、ときおり情熱的に、この交差がすごく胸を打ちます。
聞いてみたCDの演奏の素晴らしさもあるんだと思います。「苦悩」「絶望」というキーワードより、「激動の人生」というキーワードが一番強い気がします。
正直、安らぎの部分は少ないです。美しい旋律にもやっぱり何か重いものがついてくるんですよね。
常に眉間に力が入るような揺さぶりを感じます。これが気持ちいいのですけどね。
(2005.2.27記)

聴いたCD

シューマン:交響曲第4番

シューマン:交響曲第4番

指揮: ウィルヘルム・フルトヴェングラー
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

「マンフレッド序曲」を聴くために買った一品ですが、交響曲第4番の素晴らしさに虜になりました。
私が「フルトヴェングラー」という大指揮者を意識した一品です。
これを買ったときは、本当に名前を知らなかったのです。なんとなくベートーヴェンの交響曲のCD見てると、みかけるなー程度でした。
「わーいいなー。なんだーこの鳥肌。鳥肌がっ!!」とか思って、指揮者を確かめ、それがかなり有名な指揮者だと知りました。
それからかな。ベートーヴェンの交響曲で「フルトヴェングラー」という名前に反応するようになったのは。
だけど、まだ一作も聞いたことがありません。むふ。

まぁ、それはともかく。この一品は最高のものだと思います。
シューマンといえば「子供の情景」とか「トロイメライ」とか思ってた私の認識を根底から覆すものです。(しかも「子供の情景」の第7曲が「トロイメライ」っつーのも最近までよくわかってなかった)
すごいじゃん。交響曲もかっこいいじゃん!! っていうか、このCDがいい!!
お気に入りです。
あんまりちゃんとクラシックを聞いたことないという人には勧めませんが、ある程度有名な交響曲は知っているという方には、絶対に勧めたくなる一品です。
(2005.2.27記)

その他のCD紹介(Amazonより)

シューマン:交響曲全集&「マンフレッド」序曲
シューマン:交響曲全集&「マンフレッド」序曲

指揮: ヴォルフガング・サヴァリッシュ
演奏: ドレスデン国立管弦楽団

シューマン:交響曲第3番&第4番
シューマン:交響曲第3番&第4番

指揮: ラファエル・クーベリック
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

シューマン:交響曲第1&3番
シューマン:交響曲第1&3番

指揮: ジョージ・セル
演奏: クリーヴランド管弦楽団
最近、ジョージ・セルも好きです。

コンサート情報

情報変更の可能性があります。必ず各楽団・各ホールのHPで情報をお確かめ下さい。
2009年10月25日(日) 開演 13:30
【東京】サントリーホール
東京交響楽団第571回定期演奏会
シューマン :劇音楽『マンフレッド』序曲
(『のだめカンタービレ』第8巻)
指揮/大友直人
演奏/大谷康子(Vn) 東京交響楽団
その他の曲/サン=サーンス :ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 op.61  ベルリオーズ :幻想交響曲竏窒?る芸術家の生涯のエピソード竏鈀 op.14
料金/S7,000 A6,000 B5,000 C4,000 P2,000
詳細情報はこちら

シューマン:ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 作品22

『のだめカンタービレ』9巻。のだめ本選の2曲目。「執拗なまでのシンコペーション」というのを聞きたくて、聞きたくて。あと、この曲のシーンは大好きですね。「君はなにかを手に入れたくてこんなところに来たんだろう?」という一言が、もーなんか・・・・・・ジーンとしてしまいます。のだめの必死さや思いを考えると、(そう、そうそうそうそう、そうなのよっ!)って頷いてしまうし。

すごい曲ですね。ものすごい速さで流れて、いつのまにか終わってる。その早い流れの中に、時々入る警笛のようなメロディ。警笛というのは、ちょっと違うかもしれないけど。1楽章の「チャーチャチャーラ」という繰り返しが繰り返されるたびに、背筋がピンっと伸びてくる。なんか、だらーっとした態度で聞くのは失礼なんじゃないかと思わされる。それは私が「リヒテル」さんのを聞いたからか? 気難しかったそうだからな・・・・・・。

シューマンというと、私は「トロイメライ」とかしか知らないんですね。かつ、私、「トロイメライ」は苦手です(笑)。なんか、甘くて・・・・・・。ロマンチックすぎて。って、別にロマンチックな曲が嫌いなわけじゃないけど、なぜだろう・・・・・・?

このピアノ・ソナタはカッコイイというか、その「チャーチャチャーラ」ってとこに、もうドキドキしてしまうんですけど、それはもちろんシューマンさんというか・・・・・・ロマンチックな緩やかなところもあるわけです。いや、でもやっぱり早いところの流れ方が好きだ。あと第4楽章で繰り返される「チャラーララ ララララ ララ ララ ラ」(わかんねーって!!)というところももう聞いてるうちに、くらっくらしてきますわ(もちろんいい意味で)。

(2004.8.1記)

聴いたCD

リヒテル・イン・イタリー/シューマン:ピアノ名曲集

リヒテル・イン・イタリー/シューマン:ピアノ名曲集

1.蝶々(パピヨン)op.2
2.ピアノ・ソナタ第2番ト短調op.22
3.ウィーンの謝肉祭の道化op.26

プロジェクトX「リヒテルが愛した執念のピアノ」というのを見ていて、「リヒテル」というピアニストに興味を持って買った一品です。そのプロジェクトXでは、リヒテルは気難しくて、ちょっとした音の狂いやピアノへの不満で演奏を取りやめたとか。
なんつーわがままなおっさんだ、とか思ったんですけど、そのあとYAMAHAがピアノ作りに成功して、そのピアノを作っている工場の人たちにピアノを聞いてもらいたいと、音響施設なんてない工場の会議場みたいなところで1時間半も弾いたという話も聞いて、ああ、ピアノを愛している人なんだとじーんとしてしまったのを覚えてます。
コンサートの録音だからか、演奏が終わると拍手が入ります。でも、私そういうCD嫌いじゃないんですよね。なんか嬉しくなります。みんなで素晴らしい演奏を分かち合った後の拍手って大好きです。まあ、多少の雑音も入っているんですけどね。まぁ、演奏は素晴らしいので目を瞑ってちょーだいよって感じ。
リヒテルさん自体の演奏については、ピアニストによっての機微がまだわからないので、なんともいえませんが・・・・・・。聞いててカッコイイし、気持ちいいです。第2楽章とか、最初はつまんねーとか思ったけど、じっくり聞いてると一音一音を味わいたくなるというか・・・・・・。
(2004.8.1記)

その他のCD紹介(Amazonより)

英雄ポロネーズ~ピアノ・リサイタル
英雄ポロネーズ~ピアノ・リサイタル

演奏: ラファウ・ブレハッチ
2005年10月のショパン・コンクールで、優勝したラファウ・ブレハッチ(85年生まれ)のデビューCD。

シューマン:ピアノ曲集
シューマン:ピアノ曲集

演奏: ヴラディーミル・アシュケナージ
CDBOXなので、少々お高いですが。いろんな曲が楽しめます。

シューマン:ピアノ・ソナタ第2番/シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番
シューマン:ピアノ・ソナタ第2番/シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番

演奏:マレイ・ペライア
ペライアの80年代の録音。

コンサート情報

情報変更の可能性があります。必ず各楽団・各ホールのHPで情報をお確かめ下さい。

コンサート情報