カテゴリー別アーカイブ: ブラームス

ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms, 1833年5月7日 – 1897年4月3日)

ブラームス:交響曲第3番ヘ長調op.90

「のだめカンタービレ」の11巻。のだめがアミラーゼ(違う。アナリーゼ)でチンプンカンプンだったのが、この交響曲第3番の第3楽章です。
交響曲第1番を聞いてから、ブラームスの他の交響曲に食指が沸かなかったのですが、この前「突発性他の交響曲聞きたい病」に なりまして、お金もないしTSUTAYAに借りにでも行こうかなぁと考えていて、随分前に借りてCDに焼くだけ焼いてたのを思い出しました。 そして、第2番と第3番を聞いてたんですけど、この第3番かなり聞き覚えがある曲でしたね。
そのなかでも第3楽章は、多分何かのBGMで流れたんだと思うんですけど、聞き覚えありましたね。

「のだめ」の11巻の中で「ブラームスにしては簡素で流暢でコンパクト」というような表記があります。 私的にも第2楽章を含めて「聞きやすい」感じがしました。
まさに第3楽章はドラマのBGMにも使えそうな雰囲気。なんか持っている重みに余裕がある分だけ、 他のメッセージ性との同居を許すようなイメージ。
だけど薄いわけではないです。私は第3楽章大好きです。少し前向きな光を含んだ別れのイメージです。 中ほどに出てくる弦の美しいメロディが少し涙を誘いますが。かなりロマンティックだと思いますね。

もちろん第1楽章も第4楽章も好きですよ。
第4楽章はカッコイイ響きが続いて、本当ブラームスのこういう部分好きだなぁとしみじみと思うのです。

(2005.5.8 記)

 

聴いたCD

ブラームス:交響曲第2番・第3番

ブラームス:交響曲第2番・第3番

指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

こんなことを書くと生意気だと言われそうですが、カラヤンの指揮した曲はあまり好きではないのです。というのが、あまりにも美しすぎるのでどこか「作り物」な 雰囲気があると思うのですよ。そのかわり、クセがないので最初に聞くには平均的でいいと思うのですが。
だけど、この第3番は好きです。第2楽章と特に第3楽章の美しさ。
第4楽章に何か「思い」が篭っているように感じるのです。いつもならカラヤン指揮の演奏はその旋律の美しさに感動しても、演奏の素晴らしさまで思いはいかないのですが 、この演奏には何か「この演奏に込められたもの」があるような気がするんですよね。気のせいかもしれませんけどね。
(2005.5.8 記)

 

 

その他のCD紹介(Amazonより)

ブラームス:交響曲全集
ブラームス:交響曲全集指揮: 大山平一郎, 寺岡清高
演奏: 大阪シンフォニカー交響楽団
ブラームス:交響曲全集
ブラームス:交響曲全集指揮: ギュンター・ヴァント
演奏: 北ドイツ放送交響楽団
ブラームス:交響曲第3番指揮: クルト・ザンデルリンク
演奏: ドレスデン・シュターツカペレ

 

 

コンサート情報

情報変更の可能性があります。必ず各楽団・各ホールのHPで情報をお確かめ下さい。
2011年11月19日(土)
2:30pm 【京都】京都コンサートホール

京都市交響楽団第552回定期演奏会
その他の曲/ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.83
指揮/ギュンター・ノイホルト
演奏/キム・ソヌク(ピアノ)、京都市交響楽団
料金/S:¥4,500A:¥4,000B:¥3,500 P:¥2,000(舞台後方席)
詳細はこちら

ブラームス:交響曲第1番ハ短調op.68

『のだめカンタービレ』8巻。千秋サマ率いるRSオーケストラ最初のコンサートの最後を飾った曲デス。 ブラームスは個人的にも好きな作曲者なのですけど、どうしても私的に「ブラームス」と「ワグナー」が頭の中で一緒になるらしい傾向がありますが……まぁ、それは完全な余談です。

第1番。
TSUTAYAで探したんですけど、これがないんですよ。 第2番と第3番はあるのに。第1番メジャーじゃないのか? 痺れを切らしてしまって、購入しましたよ。 だって聞きたかったんだもん、第4楽章の「歌え、歓喜の歌を――!」というところを。
何気にCDをコンポにセットしてですね、再生ボタンをその場で押しました。 強烈な始まりの音をまともに受けてしまいましたよ。 しょっぱなからガツーン!!って。
「うわぁ」って思わず呟いてしまった。いや、これ、もっと離れてから流せばよかった。
ティンパニがゴンゴンゴンって、底辺を支えるように叩かれる中、一気に音が流れ出すんです。 一旦、音が収まって少し悲しいメロディが続き……そして、また鳴り出す。 なんか、なんと言ったらいいのでしょうね。 とにかく、体中に音が入り込んできて。 「うわー、もー駄目だー」って感じですね。
悲しいことなんて一つもないんですけどね。胸の奥からいろんな感情が引きずり出されて、涙が出そうになるんですよ。 引き出そうとするのはティンパニの音だろうか? まぁ、そんな感じで。 「いや、私、何も悲しいことあらへんねん。だから、泣かさんといてほしいんだけど」って思いながらも、本当に泣きそうになるんですよ。
なんつー、重い曲。だけど、ワクワクする。 これ、ついついパリ管弦楽団で買ってしまったけど、ベルリン・フィルとかだともっと違うんだろうか……。 こんなに重いのに。もっと重いんだろうか。 いや、重いだけじゃないんですけどねー。 ホルンとかかっちょいいですよ。

第4章は短調から長調へ。それを繋ぐ、ホルンの美しい音色。
胸を押しつぶすような悲しい響きで満たされていた世界が、ホルンの繋ぎを経て、喜びの歌を歌いだす。
感極まります。「タ、ラーラララーラー」と流れ出した瞬間に、涙が出ますわ。私的には戴冠式とかそういうイメージでもあるんですけども。喜び、祝福、そんなメロディ。
3章を経てたどり着いた喜びの歌。やはりそれまでの3章分の音とメロディと響きがあってこその感動だとは思うのですけど、「素晴らしい!!」って思ってしまうんです。
だから交響曲ってやめられない。全編の美しさももちろんいいのだけど、全てが凝縮された気持ちの高ぶる一点がある。 その音の気持ちよさを知ってしまったら、本当に辞められないんです。うー。もっといろんな交響楽団で、いろんな指揮者で聞きたいぞ! そしてこの曲で私の「一番」を見つけるという楽しみもあるんです! 

(2004.6.6記)

聴いたCD

ブラームス:交響曲第1番

ブラームス:交響曲第1番

作曲: ブラームス
指揮: ミュンシュ(シャルル)
演奏: パリ管弦楽団
東芝EMI – 2001/09/27

なんとなくチョイスした一品ではありますけど、とても素敵だと思います。 金管の粗さっていうのは、どんな楽団でもあるんでしょうかね。 でも、それ以上にエネルギーのある演奏ではないかと。 とは言っても、これ以外の「第1番」を聞いたことがないので、比較しようがないのですけども……。
(2004.6.1記)

千秋先輩のCD聞いてから聞くと、熟練した音なんだなぁとかって思います。
冒頭の絶望感なんて。もう、つらいです。本当に。
第4楽章は、途中で飽きるんですけどね(笑)
(2005.9.25追記)

ブラームス:交響曲第1番

ブラームス:交響曲第1番

指揮: James Levine
アンサンブル: Munchner Philharmoniker Orchester, Orchester der Landeshauptstadt Munchen

やっぱり夢見るホルンは難しいんだろうか・・・・・・。 第4楽章の「夢見るホルン」は、あまり柔らかくない音なんだろうか?
でも、「ミュンシュ&パリ管」のブラームスのホルンは、ちょっと夢見ていたと思うんだけど。
こちらは「重くないブラームス第1番」だと思います。こういうのもアリなのかなぁと最近はちょっと思い出してきた。
これを聞いた後だと、下の「千秋&RSオケ」が適正重さに感じる・・・・・・。
一緒に入っている「運命の力」は、すっごく良いですよ!!
(2005.11.20記)

ブラームス:交響曲第1番~のだめカンタービレ

ブラームス:交響曲第1番~のだめカンタービレ

作曲: ブラームス
指揮: 千秋真一
演奏: R☆Sオーケストラ
キングレコード – ASIN: B000ALJ16S

企画に踊らされた感がいなめないが、とりあえずジャケットが千秋先輩なだけで幸せなミーハーなので、良いのである。
演奏についての感想としては「若い」「軽い」「浅い」ですかね。
第1楽章の冒頭は、もっと重苦しい絶望感があってこそ、第4楽章の歓喜の歌が効いて来るのかなぁと思ったりするんですが、冒頭から明るい。
ティンパニはもっと重い方が好みだなぁ。それ以外の音も短めで、結構そんなに重くしてないみたいだった。どっちかというと、音の美しさ強調かな?
もう一つ楽しみだったのは、第4楽章の「夢見るホルン」。だけど、はっきりいって「夢見るホルン」ではなかったよ。音はもっと深みのある美しさがなければ、うっとりなんかしない。 もし奏者がプロでなくても、もっと美しい音は出せると思うんだ。あれで、かなりがっかりした。だって作中に「夢見るホルン」って書いてあるんだもの。それを強調しなくて何を解釈したんだ?
全体の解釈的には、千秋先輩や奏者の若さを考慮に入れたんでしょうか? だとしたら、狙いすぎです。物足りない。深さがない。
せめて「絶望感」「夢見るホルン」「歓喜の歌」は、漫画にそう出ている以上必要だったのではないでしょうか?
私的に、千秋先輩はもっと深みのある音作りをしてくれると思っています。 逆にこれで「千秋真一の指揮」「R☆Sオーケストラの演奏」って言われた方が、ちょっとガッカリです。
これなら、ブラームスの絶望感と歓喜の歌じゃなくて、ベートーベンの第7番とか「ティル」とかのほうをしたほうがよかったんじゃないかな?
ブラームスを選びたかったのは分かりますが。
あ、書き忘れてましたが、オーボエの音はすごく好きです!
もう一度、じっくり聞いてみます。
(2005.9.25記)

なんか散々なこと書いてますが↑、2回ほどじっくり聞いたら、これはこれでよいなぁと思うようになりました。
少しだけ。「ミュンシュ&パリ管」よりは疲れない・・・・・・かな。
でも、手放しに「さすが千秋様! このCDオススメだよー!」とは褒められない壁があるのです。何故だ。どこだ・・・・・・?

(2005.11.24追記)

その他のCD紹介(Amazonより)

ブラームス:交響曲全集

指揮: ヴァント(ギュンター)
演奏: 北ドイツ放送交響楽団
CDジャケットがカッコイイです。ちょっと聞いてみたいブラームス。

ブラームス:交響曲第1番
ブラームス:交響曲第1番

指揮: ケルテス(イシュトヴァーン)  演奏:ウィーン・フィルハーモニー
43歳という若さで事故死したケルテスの遺作となった録音。

ブラームス:交響曲第1番
ブラームス:交響曲第1番

指揮: フルトヴェングラー(ウィルヘルム)
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
出てくると気になる、フルトヴェングラー。

コンサート情報

情報変更の可能性があります。必ず各楽団・各ホールのHPで情報をお確かめ下さい。
2009年7月24日(金)  開演 19:00
【東京】サントリーホール
東京フィルハーモニー交響楽団第775回定期演奏会
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
(『のだめカンタービレ』第8巻)
指揮/チョン・ミョンフン
演奏/東京フィルハーモニー交響楽団
その他の曲/ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.7
料金/S11,000 A9,000 B7,000 C5,000 D3,000 シニアリラックス3,500
詳細情報はこちら