『のだめカンタービレ』2巻・7巻より。千秋がミルヒー指揮の演奏を聴きながら「こんなに美しいマーラーを振る人はどんな人かと思ってた・・・・・・」みたいに 思いを馳せている(やや後悔)ときに聞いている曲ですね。あと、峰と清良の「結婚縲忻 離婚ー!!」シーン。
新年最初の紹介として、ちょっと派手なものを選びたかったのですが・・・・・・派手すぎましたか(笑)。
最近、マーラーが大好きで、よく聞くようになりました。マーラーの曲は「気楽に聞けない」イメージがあるのですが、案外そうでもありません。
でも、この第8番は気楽に聞けないかも。
全部で80分ほどの長い交響曲です。というか、マーラーの交響曲って大抵長いですわね。
コンサートとかだったら、1部と2部でわかれてるから、その間に休憩するのかなぁ。でも、第1部は短いんですねー。
この交響曲の構成は、第1部の賛歌『来よ、創造主なる聖霊よ』と第2部のゲーテの『ファウスト』第二部からの終幕の場にわかれるそうです。
第1部は冒頭のオルガンと合唱で気分が高揚してしまい、「うわーうわー」と思っているうちに展開します。気分休まる間もなく、どんどん次から次へと。こんなの生で聞いたら精神持たないでしょう。もろに人の声の響きを受けて、曲が終わった後にどんな思いをどこにぶつけたらわからなくなりそうです。
CDでもよくわからない渦に巻き込まれてしまいます。
合唱の響き、そして、金管の響き。これが本当に胸に迫ってきて、一緒に叫びたくなります。それをぐっと我慢すると、自分の中にエネルギーが溜まる感じがします。・・・・・・上手く表現ができませんが・・・・・・。
第2部は神秘的な始まり。緑青の明け方の静かな森の中を思わせる、冷たく穏やかな流れを経て様々な歌声が。
物語、なんですよね。『ファウスト』っていろんな作曲家が取り上げているから、一度内容を読んでみたいなと思います。
金管というか、トランペットが大変そうだけど、フィナーレの華々しさは、本当に気持ちが良いです。
でも、演奏と指揮によっては「疲れる」という感想が出てくるかもしれません。
私的には下記のベルティーニがオススメですよ。
(2006.1.8 記)
聴いたCD
マーラー:交響曲全集
指揮: ガリー・ベルティーニ
演奏: ケルン放送交響楽団
やはりベルティーニ。
バーンスタイン盤は「おなか一杯です」状態になってしまったのですが、こちらはその上にもっともっと音が欲しくなります。その 伸びた音の先にどんな音が待っているのか? それを期待して音を受け入れているうちに、全てが終わってしまいます。
第2部も派手派手しくなく(やはり最初にバーンスタインを聞いてるので、そちらと比べてしまうのですが)、気持ちよく聞けます。全ての感情が上手に引き出されていて、聞いている側に押し付けがましくない。その空間が心地よい。
ああ・・・・・・、大好きです。ベルティーニ。
生で聞きたかったな・・・・・・。
画像をクリックするとAmazonの商品に飛びますが、こちらのHMVの輸入版のほうが少々お安いです。
(2006.1.8記)
マーラー:交響曲全集
指揮:レナード・バーンスタイン
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2巻の千秋が「こんなに美しいマーラーを・・・・・・」って言ったたおかげで、「美しいマーラー」を想像して買ったCDがバーンスタイン指揮であったあたりで、 私の選択が間違っていたのかもしれませんが(笑)。
疲れます。
指揮台の音とか、すごい。バーンスタインの熱演が伝わります。
が、「美しい」よりは「迫力」ではないかと思います。
気のせいかもしれませんが、第2部とかオーケストラ頑張りすぎな感じが・・・・・・。ベルティーニ盤と比べると同じ曲には聞こえなかったりします。
この盤は第10番も入ってます。なかなか10番は聞かないです。
(2006.1.8記)
その他のCD紹介(Amazonより)
マーラー:交響曲第8番![]() 演奏: シカゴ交響楽団 |
マーラー:交響曲第8番![]() 演奏: エーベルハルト・クラウス, バイエルン放送交響楽団 |
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」”![]() 演奏: バーミンガム市交響楽団 |
コンサート情報
2011年12月4日(日)開場 5:00 PM 開演 6:00
【東京】NHKホール